「勉強や仕事のミスが多く、何をやってもうまくいかない...」
「物忘れも増えた...」
「集中力が持続しない...」
そう感じているなら、「認知機能の弱さ」が背景にあるかもしれない。2020年11月13日発売の『1日5分で認知機能を鍛える! 大人の漢字コグトレ』(東洋館出版社)は、認知機能の強化に有効な"コグトレ"の本。
ゴクトレとは、認知トレーニング(Cognitive Training)の略称で、認知機能(記憶、知覚、注意、言語理解、判断・推論)の強化に適していて、小中学生を中心に楽しく認知機能を鍛えられるトレーニングとして注目されている。大人にも有効だ。
本書は、コグトレを漢字パズル形式で作成。「数える」「写す」「見つける」「想像する」という4つのワークで、記憶・知覚・注意・判断などの認知機能に対応する。一部の課題を除き、漢字や熟語の知識がなくても取り組むことができる。
ここで、「漢字ゴクトレ」の問題例をいくつか紹介しよう。さて、あなたはどれくらいできるだろうか。
問題例1 数える
「猫」の数を数えながら、できるだけ早く「猫」を〇で囲みましょう。
問題例2 写す
〇の中の漢字は向きがずれています。回転させて下の〇に正しい向きで漢字を書きましょう。
問題例3 見つける
左の漢字を作るのに、右の中で使わないものを1つ選び〇で囲みましょう。
問題例4 想像する
あなたの前に漢字のカードがあります。サルさん、トリさん、ネコさんからカードはどう見えるでしょうか? 線でつなぎましょう。
著者は、医学博士・精神科医で、立命館大学産業社会学部・大学院人間科学研究科教授の宮口幸治さん。これまでに、『教室の困っている発達障害をもつ子どもの理解と認知的アプローチ』(明石書店)、『1日5分! 教室で使える漢字コグトレ小学1~6 年生』、『1日5分! 教室でできる英語コグトレ 小学校3・4/5・6年生』(東洋館出版社)、『ケーキの切れない非行少年たち』(新潮社)などを執筆してきた。
チャレンジしてみると、意外と頭を使うし難しいと感じるのでは。認知症予防に何か取り組みたいと思っている人にもおすすめだ。
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