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「カプコン」サイバー攻撃で思い出す 謎の「ダークウェブ」とは?

 毎日新聞は2020年11月11日、企業の機密情報を盗んで金銭を要求するサイバー犯罪集団が、大手ゲーム会社「カプコン」(大阪市中央区)にサイバー攻撃を仕掛け、同社の内部情報や個人情報とみられる大量のデータをインターネット上に公開したことが判明したと報じた。

 犯行グループは、特定のソフトを使わないとアクセスできない「ダークウェブ」上に、カプコンの内部情報とする約67ギガバイト分のデータを公開したという。

 BOOKウォッチでは、こうした「ダークウェブ」について、何冊か紹介済みだ。

画像は、『闇ウェブ』 (文春新書)
画像は、『闇ウェブ』 (文春新書)

 『闇(ダーク)ウェブ』 (文春新書)は、数人の専門家による著作。同書によると、ネットは大別して三層に分かれているという。私たちが自由に検索などで利用しているのはサーフェイスウェブ。表面上の世界に過ぎない。氷山で言えば、海上に顔を出している部分だ。

 その下にディープウェブが隠れている。IDとパスワードを使ってログインする。さまざまなウェブメール、ソーシャルメディアの非公開ページ、有料サイトなど。入っていくのに認証が必要だ。

 さらにディープウェブの奥底にあるのが「ダークウェブ」だ。深海の底の光の当たらない世界であり、闇市場、サイバー犯罪の温床だと解説する。

 『フェイクウェブ』(文春新書)は偽メール、偽ニュース、偽広告など、ネットに跋扈するインチキを取り上げている。『犯罪「事前」捜査――知られざる米国警察当局の技術』(角川新書)は犯罪捜査の最先端事情を紹介、『サイバー戦争の今』 (ベスト新書)は、国家によるサイバー犯罪についても詳述している。


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