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「ノーベル賞最有力」がノーベル賞を受賞した

 今年のノーベル化学賞の受賞理由となったのはゲノム編集技術「クリスパー・キャス9」。DNAの狙った部分をピンポイントで変えられる技術だ。BOOKウォッチでは関連本を取り上げ済みだ。

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画像はジェニファー・ダウドナ氏による『CRISPR(クリスパー)究極の遺伝子編集技術の発見』(文藝春秋)

 『ゲノム編集の光と闇』(ちくま新書)は最先端の生命科学技術を基礎から解きほぐす。ゲノム編集の仕組みと発展の歴史を説明、この技術がさらに発展すれば、遺伝病を治したり能力の高いこどもを生んだりすることができるようにもなる――そんな最新の遺伝子編集ツールCRISPR-Cas9(クリスパー・キャス9)の開発と応用、その問題点についての報告だ。

 「狙ったDNA配列(遺伝子)を、効率よく、正確に切り貼りできる」手法の精度が高まれば人にも応用できるということで、遺伝病の治療に向けた様々な研究が続く。

 『ゲノム革命がはじまる』(集英社新書)は遺伝子技術の幅広い応用分野を紹介している。遺伝子解析、ゲノム編集......日々の生活とは関係ないと思われる向きが多いかもしれないが、食べ物、医療、犯罪捜査、国家管理などと深く関係しており、無関心でいてはならないと気づかせてくれる1冊だ。

 BOOKウォッチでは、2020年のノーベル化学賞を受賞した米国のジェニファー・ダウドナ氏による『CRISPR(クリスパー)究極の遺伝子編集技術の発見』(文藝春秋)のほか、『合成生物学の衝撃』(文藝春秋)も紹介している。

 

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