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ロンブー田村淳、要潤、ベッキーにも見てほしい「HSPのためのトリセツ」

 このところ「HSP」という3文字が目にとまる。Highly Sensitive Personの頭文字をとった呼び名で「非常に繊細な人」という意味を持つが、お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんが公言しているほか、俳優の要潤さんやタレントのベッキーさんがそれぞれのSNSで「俺もかも」「わたしも」と投稿し、メディアに取り上げられ注目された。

画像は、『「繊細な人」の心がすーっと楽になるヒント』(宝島社)撮影:BOOKウォッチ編集部
画像は、『「繊細な人」の心がすーっと楽になるヒント』(宝島社)撮影:BOOKウォッチ編集部

 宝島社から発売されている『「繊細な人」の心がすーっと楽になるヒント』は、HSPのためのトリセツと言える一冊。要さんやベッキーさんのように、もしかしたら自分も......と思う人に向けた本だ。

 何気ない言葉に傷ついたり、他人の感情に振り回されたり、周囲の音や光、においに敏感に反応で不快な気持ちになったり。HSPの気質を持っている人は、そうでない人よりも五感が鋭く脳神経が過敏なため、刺激を感じすぎてしまう。

 石橋を叩いて渡るタイプが多く、成功するまで粘り強く取り組む反面、考えすぎてチャンスを逃すこともある。また、相手の気持ちを察するのが得意で気配り上手だが、一方でピリピリした空気の場には耐えられず、自分のせいだと責任を感じて体調を崩してしまうことも。

 人のためを考えすぎて、自分を後回しにしてしまうこともHSPの特徴だ。他人の要望を「叶えてあげたい」と思って、自分の意見を心にしまいがちになる。

 一部には、繊細で傷つきやすい気質なのに、活動的で刺激を追い求めてしまうタイプの人もいて、エネルギッシュに見える裏ではすごく疲弊し、結局はダウンしてしまう。

 本書によると、5人に1人はHSPの気質を持つという。病気ではないため、治療法がない。心を楽にして「生きづらさ」をなくしていくには自分自身の気質を知って受け入れていくことが重要。

 本書ではそのための知識とノウハウが丁寧に解説されている。自分自身を知るためにおすすめなのは「自分ノート」を書くこと。毎日の自分の行動とその時の気持ちを1~2文の短い文章で書く。日付、天気、自分の気持ちを10段階評価で採点することがポイント。毎日続けることに重点を置き、読み返すことで自分の内面を見つめ直せる。

 誌面では、自分を認めて「いい人」でいることをやめてみよう、とも。今までなんとなくつらいとか、無理していたかもと感じているなら手に取ってみては。


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