さまざまジャンルの専門家をゲストに迎え、社会課題や未来予測などをテーマにイノベーションのヒントを探る文化放送の番組、「浜松町Innovation Culture Cafe」(通称:浜カフェ、毎週土曜日18:00~18:57放送)では、番組のエンディング付近でBOOKウォッチ編集部がおすすめする本を紹介している。
※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」前回2020年8月22日は「もっと漁業が活性化するには」をテーマに放送し、編集部からのおすすめの本は『漁師になるには』(大浦佳代 著、ぺりかん社)をピックアップ。どんな内容なのかは「転職して漁師になるために必要なこと」を参照。
番組内は、ヤフーメディアプロデューサーの宮内俊樹さんと、一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン 事務局長であり、ヤフーの社員でもある長谷川琢也さんが、「漁業で実現を目指す新3K」や「漁業に対してできること」という話題でトークを繰り広げました。
長谷川 親が子どもに漁師を継がない様に言い聞かせる状況になってしまっています。命の危険があり、労働時間も不安定で新しいことにチャレンジすることが難しい環境でもあります。しかし、そういったネガティブな状況をひっくり返せる様にしていきたいと思い新3K(格好良く稼げて革新的)という言葉で、漁師の担い手育成、漁業を輝かせるプロモーション事業を実施しています。
入山 長谷川さんは、石巻市に移り住み、地元のコミュニティに参加して事業を立ち上げられましたが、そこに参加していくのは難しいものだと思いますが、どうでしたか?
長谷川 移住したことで本気度を漁師の方々に見ていただけたと思います。スーツを着てパソコンを持ってカタカナの言葉を並べ立てても仲良くはなれないと思うので、そういったことはせずに敬意を持って接していたことで、信用して頂けたと思います。 当初は現地の課題解決が主でしたが、未来に繋がるものを地元の人たちと実施すべきだと思い、その時に未来を見つめている若い漁師たちがやりたいと言っていることをサポートする形でフィッシャーマン・ジャパンを立ち上げました。
長谷川 漁師の数や水揚げの量は減っており、自給率も下がっています。昭和50年前後は、日本は世界で一番魚を捕っており、魚を食べていたのですが、どんどん一人当たりの魚を食べる量が減り、十年前、お肉に抜かれました。
今は、他の国にも抜かれてしまっています。国連の農水省の様なFAOと言う機関があるのですが、そちらの産業予想で漁業は他の国では伸びるとされていますが、日本の漁業はマイナス成長すると推測され、一人負けの状況になっています。
田ケ原 私たち個人は漁業に対して、どの様なことができるのでしょうか?
長谷川 食べて欲しいですね。我々は魚や海藻を食べて育ってきた国民であり、魚を食べる文化というのが日本を育ててきたと思います。海や魚、食文化というものを考えることが漁業のためにできる一歩なのかと思っています。
そんな思いから直接お客様に魚を届ける直営店もやっています。
中野駅から徒歩2、3分のところにある「魚谷屋」です。実際に漁師と触れ合うイベント等も行っています。まだ課題はたくさんありますし、やれていないこともあるので、色々な方に興味を持って頂き、盛り上げていきたいと思います。
次回は、本日、8月29日(土)18時から「SNSの今後とは」というテーマで放送。
番組のエンディング付近でBOOKウォッチ編集部からもおすすすめ書籍をご紹介しますので、詳しい内容が気になる方は、文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」のエアチェックを!
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