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その体調不良、たんぱく質・鉄不足が原因かも?

 「医食同源(いしょくどうげん)」という四字熟語がある。

 これは、「病気を治す薬と食べ物とは、本来根源を同じくするものであるということ。食事に注意することが病気を予防する最善の策である」(出典:三省堂 新明解四字熟語辞典)という意味をもつ。

 これと同じように、心と体の不調に「食事」でアプローチする、医師によるレシピ本が登場した。

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画像は、『医師が教える!不調を自分で治す実践レシピ』(世界文化社)

 うつや慢性疲労などに対する栄養療法を提唱する精神科医・藤川徳美先生の最新刊『医師が教える!不調を自分で治す実践レシピ』(世界文化社)が、2020年8月20日に発売された。ベストセラー本『うつ消しごはん』(方丈社)の実践版であり、「質的栄養失調」を改善するために、効率よくたんぱく質が摂れる、藤川式メソッド初のレシピ本である。

悩みの根本的な原因は、普段の食事......?
悩みの根本的な原因は、普段の食事......? 画像は、『医師が教える!不調を自分で治す実践レシピ』(世界文化社)より

 質的栄養失調とは、糖質のとり過ぎに加え、たんぱく質・ミネラル・脂肪酸・ビタミンが不足している状態のこと。特にたんぱく質と鉄分は心身の健康を保つ土台となる栄養素。やる気が出ない、イライラする、眠りが浅いなどの精神的な疾患や生活習慣病の原因であり、あらゆる不調を改善するカギでもある。

食を楽しみながら質的栄養失調を改善する「藤川式メソッド」
食を楽しみながら質的栄養失調を改善する「藤川式メソッド」。画像は、『医師が教える!不調を自分で治す実践レシピ』(世界文化社)より

 藤川先生は、質的栄養失調による慢性的な体調不良に悩む人に治療を行っている。糖質を減らし、悪い脂質を避けながらたんぱく質と鉄分をたっぷりとる栄養療法「藤川式メソッド」によって、長年の不調が改善したという声もあり、話題になった。

 藤川先生によると、1日に摂りたいたんぱく質量は、最低でも「体重(キログラム)×1グラム」。たとえば、体重60キロの人なら1日60グラム以上のたんぱく質が必要だ。本書では、藤川式メソッドに基づいた簡単レシピを95品紹介する。

 主菜、副菜、プロテインドリンクなどのメニューから自由に組み合わせるだけで、1日に必要なたんぱく質を効率よく摂取できる。作り置きや糖質ダウンのアイデアもあわせてチェックできるのが嬉しい。

 うつ、疲労、眠りが浅い......つらい症状には、おうちでできるセルフケアとして、高たんぱく・低糖質な食事を取り入れるところから始めたい。


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