「近年、ヒエラルキーが顕著なサル社会化も指摘されている私たち人間が、学べることはたくさんあるのでは――」
これは、廣済堂出版から2020年8月6日に発売されたムック「ゴリラのすべて」の編集担当者の言葉だ。
「ゴリラのすべて」(廣済堂出版)では、日本国内にいる20頭すべての性格やエピソードが、飼育員のコメントつきで紹介されている。
ゴリラの体のつくり、身体能力、コミュニケーションの方法、大人のオス(シルバーバック)のリーダーシップなどの解説は、霊長類学者の山極寿一氏(京都大学総長)が監修した。ゴリラの家族は、体の大きさも、食べる量も、動く速度も違うのに、お互いが気を使いながら一緒に行動し、トラブルが生じれば、必ず誰かが仲裁に入り仲直りをするそうだ。私たちにとても近いように思える。
おそらく、日本にいるゴリラの中で最も有名なのは、東山動植物園(名古屋市)にいるシャバーニだ。人間から見てもイケメンでカッコイイと話題になり、2015年にはオフィシャル写真集、その翌年には絵本も出版されたほどの人気ぶり。しかも、子育て上手な"育メン"としても知られていて、女性ファンが後を絶たない。
本書のグラビアではシャバーニの姿がたっぷりと楽しめるほか、京都市動物園にいる1歳のキンタロウの愛らしいショットなどもある。
強くて優しくてカッコイイ、そして育メン、言うことなしの夫モデルが動物園にいたとは! ゴリラを見るのが何倍も楽しくなる一冊。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?