ゴールデンレトリバーの女の子「エフ」との出会いから別れまでをマンガでつづった「エフ漫画」が人気だ。作者のefrinman(エフリンマン)さんのブログやインスタグラム上で公開されていて、インスタグラムのフォロワーは2020年7月22日時点で11万人を超えた。
ファンからは書籍化を希望する声もあがっていて、7月9日に講談社から、新たに描き下ろした4編を含む全96話を収録したコミックエッセイ『エフ漫画 ゴールデンレトリバーのエフとコメとの楽しい暮らし』が発売された。講談社によると書籍版も人気が広がり、累計発行部数は5万5000部にもなる。コミックエッセイ単体としては好調だ。
エフリンマンさんは、2017年にエフを13歳で亡くしたことをきっかけにエフとの思い出をマンガで描き始めた。ある時は人格者、ある時は無法者、基本は天然ボケ。犬だけど、自分のことを犬だと思っていなかったよね、と思う瞬間など、日常生活の一コマを切り出し、丁寧に描いている。
犬を飼っている人なら「あるある」と共感がとまらない。犬を飼っていない人でも、エフのかわいさに笑顔になること間違いなし。そして、エフとの別れのシーンは涙なくしては見られない。読了後にはあたたかい気持ちが残る。
巻末には、二代目のゴールデンレトリバー「コメ」とのエピソードも掲載。エフとの別れで悲しみの中にいたエフリンマンさんが、ふたたび犬との生活をスタートさせた経緯なども描かれている。
コメの横には、エフの存在を感じているというエフリンマンさん。本書には実物の写真も掲載してあり、エフやコメを身近に感じながら楽しめる。
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