「乗り物メカを描かせたら右に出る者がいない」といわれる、アニメ界の巨匠・大塚康生。その原点を探り、世界を紐解く画集『大塚康生画集 「ルパン三世」と車と機関車と』(玄光社)が、7月31日に発売される。
大塚さんは、日本アニメを黎明期から牽引してきた。57年から、東映動画で日本初の本格カラー長編アニメーション「白蛇伝」、62年には「わんぱく王子の大蛇退治」などの原画を手掛け、68年公開の「太陽の王子 ホルスの大冒険」では、作画監督を担当した。
大塚さんの原点のひとつが、太平洋戦争末期、郷里で見た蒸気機関車に感銘を受けてスケッチを開始したこと。その観察眼が躍動感あふれる作画を生んだ。そうして身に着けたメカの知識によって、「ルパン三世 カリオストロの城」などの作品で、世界を驚かせる車の名場面を生み出した。
本書では、「『ルパン三世』とメカニック」、「ミリタリービークル」、「モデラー大塚康生」、 「機関車少年 大塚康生」の章立てにより、大塚さんのメカニック世界を紐解く。それぞれのテーマについて、当時の貴重写真や設定画などともに解説している。
さらに、「ルパン三世」より、メカニック画を中心に、イラストや設定画を多数掲載。加えて、大塚さんを慕う著名人より寄稿の色紙も掲載しており、そのなかでは、「テレビシリーズ「ルパン三世」PART1」の誕生秘話も明かされている。
なお、本画集の刊行記念として、「大塚康生フェア」が、7月19日より、東京・神保町の書店「書泉グランデ」で開催される。フェアでは、本書の特別先行販売が行われる予定。
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