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作品ではなく、出版社を表彰する賞を知っていますか?

 7月15日に発表になる直木賞、芥川賞をはじめ、本屋大賞、このミステリーがすごい!大賞など、報道でよく耳にする賞は、すぐれた作品や作家に対して贈られるものが多い。

 しかし、すぐれた作品を世に出すために、出版社もたゆまぬ努力を行っているのも事実。
 そんな陰の功労者ともいえる出版社を表彰する賞があるのを、ご存じだろうか。

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写真は、第35回梓会出版文化賞・第16回出版梓会 新聞社学芸文化賞贈呈式の模様(出典:出版梓会ホームページ)

 「梓会出版文化賞」は、優れた出版活動を行っている出版社を激励することを目的としたもので、出版社に対して贈られる。創設は1984年(昭和59年)。

 同時に表彰される「新聞社学芸文化賞」は、新聞社・通信社の文化部長で構成した選考委員会が選考にあたっているもので、こちらも、出版社に対して贈られる。

 前回、「第35回梓会出版文化賞」は、72社からの応募があり、受賞したのは、教育関係の図書を出版しているジャパンマシニスト社。そして同特別賞に西日本の文化に特化した本をつくっている西日本出版社が選ばれた。ジャパンマシニスト社は創業60周年で、従業員は15人。

 前回の授賞式の模様は「こだわりの良書を出し続ける中小出版社の本、ぜひ読んで!」を参照願いたい。

自薦・他薦・読者推薦でエントリーできる

 「梓会出版文化賞」は、出版社からの自薦・他薦と、一般読者からの推薦を基礎資料として選考されるので、幅広く門戸が開かれたオープンな賞だ。さらに、審査も選考委員会に付託している。

 なお、第36回梓会出版文化賞は、表彰盾と金80万円、第17回新聞社学芸文化賞は、表彰盾と金50万円、特別賞は、表彰盾と金40万円が贈られる。

 「良書を出版している」、「有意義な活動をしている」そういう出版社を表彰してあげたい。そう思う読者のみなさま、または、出版社のみなさま、7月31日まで推薦できるので、出版梓会のホームページの「第36回(2020年度)の選考について」をチェックいただきたい。

 ※参考リンク 第36回(2020年度)の選考について

 記者は、過去に梓会出版文化賞の贈呈式に出席したことがある。表彰された出版社のスピーチは、どれも信念にあふれていて心動かされるものがあった。
 今年は、どんな出版社が光輝くのだろうか。



   

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