本を知る。本で知る。

何が正解かではなく、どう自分たちで決断していくか、という点を話し合うことが重要

 さまざまジャンルの専門家をゲストに迎え、社会課題や未来予測などをテーマにイノベーションのヒントを探る文化放送の番組、「浜松町Innovation Culture Cafe」(通称:浜カフェ、毎週土曜日18:00~18:57放送)では、番組のエンディング付近でBOOKウォッチ編集部がおすすめする本を紹介している。

※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」

 前回2020年7月4日は「学校を面白くするには」をテーマに放送し、編集部からのおすすめの本は『政治の絵本 新版-学校で教えてくれない選挙の話』(たかまつなな、弘文堂)をピックアップ。どんな内容なのかは「選挙のニュースを見る前に、学校で教えてくれない選挙の話を知ろう」を参照。

写真は、『政治の絵本 新版-学校で教えてくれない選挙の話』(たかまつなな、弘文堂)

 番組では、お笑いジャーナリスト・株式会社笑下村塾 取締役のたかまつななさんと、中学2年生で起業し高校1年生で母校を買収したという株式会社TimeLeap代表取締役の仁禮彩香さんを迎えて、「日本の教育」の話や「教育現場ができること」について語り合いました。

教育というもののギャップ

仁禮 小中高生のための起業家教育プログラムというものを完全オンラインで実施しています。起業家的経験を経て、自分の人生を切り開いていく力をつける目的です。
 学校と社会というのは切り離されているように感じており、学校で学んだことは、どのように仕事へ活かされるのか、そもそも仕事とは何なのか、ということがわからないままテストに向けて勉強をするという違和感、未来への不安感が有りました。
 学校では、この不安に対する教育はなかったため、自分ができる手段として起業することになりました。

入山 インターナショナルスクールに通っていたようですが、それが日本の教育現場とは違うというのもあったのでしょうか。

仁禮 自分の考えと相手の考えを聞いてくれる、話しやすい環境でした。
 何が正解かではなく、どう自分たちで決断していくか、という点を話し合うことが重要で質問でのコミュニケーションが凄く多い環境でした。
 自分たちで、何故なのか、どうするべきかと考え、問われる事が普通だったので、日本の教育とはギャップを感じました。

教育の現場ができることは

仁禮 教育とは何か、という定義が大切であり、その場にいる方々の感覚や意識に影響を与えるものだと思っています。大学に進学するために学校があるのか、自分の人生を生きていくために学校があるのか、こういった意識の差が今の縮図に至っているのではないかと思います。

入山 今、教育の現場に対して考えられる案はありますか?

仁禮 もっと外部の力を借りることだと思います。学校のルールや固定観念によって新しいタイプの教育を受け入れられないと跳ね除けてしまうのではなく、新しいことにチャレンジしていくことで変化が生まれると考えています。


 次回は、本日、7月11日(土)18時から「生産者と消費者の間にあるもの」というテーマで放送。
 番組のエンディング付近でBOOKウォッチ編集部からもおすすすめ書籍をご紹介しますので、詳しい内容が気になる方は、文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」のエアチェックを!

※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」


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