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自身が新型コロナに対して安全である証明「健康コード」とは?

 さまざまジャンルの専門家をゲストに迎え、社会課題や未来予測などをテーマにイノベーションのヒントを探る文化放送の番組、「浜松町Innovation Culture Cafe」(通称:浜カフェ、毎週土曜日18:00~18:57放送)では、番組のエンディング付近でBOOKウォッチ編集部がおすすめする本を紹介している。

※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」

 前回2020年6月20日は「中国データ社会を考える」をテーマに放送し、編集部からのおすすめの本は『好奇心とイノベーション』(坂井直樹 著、宣伝会議)をピックアップ。どんな内容なのかは、「アフター・コロナを生き抜くヒントがここに」を参照。

写真は、『好奇心とイノベーション』(坂井直樹 著、宣伝会議)

 番組では、ネットニュース「J-CASTニュース」や、気になる本をチェックできる「BOOKウォッチ」等を運営するジェイ・キャスト執行役員の蜷川聡子と北京在住ジャーナリストの陳言さんが、「中国データ社会の実情」の話や「日本の可能性」について語り合った。

中国データ社会の実情

陳言 中国には、「健康コード」と言うものがあり必須になっています。
 中国のスマートフォンは個人のIDカードと紐づいており、飛行機のチケット等を購入する際にはIDカードの提示が必要で、購入すると購入履歴や移動した情報が全てスマートフォンに集まる仕組みになっています。そして、そういう情報から自身が新型コロナウィルスに対して安全であるのか、そうでないのかを証明してくれます。

入山 お店に行くとき、「健康コード」の提示が必要なのですか。

陳言 はい。「健康コード」は、入店できるような状態であれば「矢印のマーク」が表示され、入店出来ない状態であれば「赤いバツ」が画面に表示されるようになっています。お店に提示するのは、その画面だけです。店内には矢印の出ている(コロナに対してリスクの少ない)お客さんしか居ないので安心して楽しむことができます。

入山 その他にも、地域によってはさらにプライバシーに関わる情報も取得されているんですよね?

陳言 運動が足りなければ運動するようなメッセージが表示されたり、血圧・尿酸値が高いので薬を飲むようなメッセージや、薬を飲み忘れてしまった場合には薬を飲むようアラートを出してくれたりします。こういった個人情報の管理も大事だと思っており、さま様な情報を取られるデメリットよりもメリットの方が大きいと考えています。

中国から見る日本のこれからに対するヒント

陳言 フルセットでやっていくことが大事だと思います。例えば、5Gの関連部品や一つのソフトといった小さなものは日本で作られていますが、もっと大きな製品自体をフルセットで製品化するべきだと思います。

入山 具体的な産業などで伸びる可能性がある部分はありますか。

陳言 例えば、車の場合です。水素自動車は凄く可能性があると思います。
 日本はさま様なものを一番初めに製品化する強さを持っているにも関わらず、それが世界に普及出来ていないというのが問題だと捉えています。
 世界に貢献できるものが日本にはたくさんあるのだから、もっと世界に使われるように初めから考えて動いていれば、ビジネスでも大きく発展していけるのではないかと考えています。


 次回は、本日、6月27日(土)18時から「カレーの可能性に迫る!」というテーマで放送。
 番組のエンディング付近でBOOKウォッチ編集部からもおすすすめ書籍をご紹介しますので、詳しい内容が気になる方は、文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」のエアチェックを!

※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」

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