ビジネス誌「プレジデント」(2020年6月12日号)は、コロナ恐慌に無敵のマネー入門と題して「年収300万 父さんは、なぜリッチなのか」という特集を組んでいる。
メインの「全国8500世帯・家計調査の衝撃!」を読むと、年収1000万でも貧乏な家計があることがわかる。10%は貯蓄がなく、住宅、車、子どもの教育の3大固定費が重圧になっている。ファイナンシャルプランナーの藤川太さんは、支出の切り詰めだけでなく、奥さんにパートに出てもらうなど収入増にも目を向けるべき、とアドバイスしている。
年収700万円は所得税10%増と税負担が重いうえに公的支援が薄く、"泣きっ面に蜂"状態だとも。それに比べて、300万円世帯の半数はアンケートで幸せと答えている。健康状態、趣味の充実など非地位財を重視しているからだ。
また、300万円世帯で無名校から東大に合格した2人の超効率的な勉強法も公開している。ともに私立高校の特進コースで学費免除の特待生。塾や予備校に行かなかった彼らのアドバイスは受験生を勇気づけるだろう。
このほかに生活レベルを落とさずに家計のムダを取る簡単テクニック、ポストコロナの株価予想などを特集している。付録は年収300万円から1億円を貯める「書き込み式 ほったらかし家計簿」。
雑誌作りで面白いのは、前回まで後ろのページにあった「菅義偉の戦略的人生相談」が第3回の今回から巻頭に来たことだ。相談内容も「部下同士の仲が険悪です。上司としてどう対応すればいいか迷っています」という官邸内の不協和音を思わせる意味深なもの。「時には『嫌われる勇気』が必要です。リーダーが『いい人』では物事が進みません」という回答だ。官邸トップにも読んでもらいたいアドバイスに、にやりとするだろう。
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