読むべき本、見逃していない?

ポケットからダンゴムシ「子育てあるある」に共感がとまらない

 ズボンのポケットからダンゴムシ、古文書並みにボロボロになった学校のプリント、宅配便の中身より段ボールに注がれる熱い視線......。そんな「子育てあるある」を鳥獣戯画風のタッチで描いたマンガが、インスタグラムで大反響を呼んでいる。

 作者はユウコトリトリさん。夫と3人の子どもたちの日常を綴った作品が、コミックエッセイ『カエル母さん』として書籍化され、2020年4月22日、ぴあから発売された。

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画像は、『カエル母さん』(ぴあ)

 ユウコトリトリさんと夫、中学生の長女は大人のカエルに、小学生の長男カエルのお尻にはまだオタマジャクシの尻尾が残り、4歳の次男はまん丸いオタマジャクシとして描かれている。

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画像は、『カエル母さん』(ぴあ)より

 長男カエルと次男オタマジャクシの言動が、わが家の息子と重なり「わかる~」「あ~これ、ウチもやるやる」の連続だ。笑いだけでなく、純真無垢なことばに癒されたり、自身の「けがれ」に気づかされたり、とにかく刺さる。

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画像は、『カエル母さん』(ぴあ)より

 インスタでは、投稿がアップされるたびに、多くのママたちから共感コメントが続々寄せられている。

「あまりにもツボな投稿多く、爆笑したりうるっとしたり、、いいねしまくってしまいました、、」 「分かります!今まさにその状態です」
「我が家も息子、何本壊したか!」
「毎日の私を見てるみたいで、切なく笑いました」
「シュールな絵面に虜になりました」

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画像は、『カエル母さん』(ぴあ)のもくじ

 インスタの作品もかなりクオリティが高いのだが、ユウコトリトリさんは、本書のためにインスタの人気作品をすべて描き直したという力の入れようだ。描き下ろしも70ページ以上収録されている。

 巻頭描き下ろしカラーの「入学式あるある」「入学にあたり送る言葉」「入学グッズ名前書き地獄」は、経験者なら思わず笑ってしまうこと間違いない。もくじの通り、「あるある」だらけだ。

もくじ
・春 入学編
・男子小学生あるある編
・5月あるある編
・運動会あるある編
・夏あるある編
・生活あるある編
・秋あるある編
・冬あるある編
・カエル母さんの気持ち編

 現在、「ぴあBOOK&EVENT」では、描き下ろしの中から"おうちあるある"エッセイ5選を期間限定で公開している。

 まさに今、この記事を書いている横で、発泡スチロールをバラバラに解体し、団扇で盛大に散らかしている息子よ。頼むからやめてくれ。でも、そんなことをするのも今だけなのだろう(たぶん)と思うと切ない。その時はおもしろいな、かわいいなと思うのに、日々の些事に忙殺されて、いつしか忘れてしまう。ユウコトリトリさんのような絵心とユーモアがあれば、何げなく過ぎていく日常のあれこれを残しておけるのに......と思うのは記者だけではないだろう。

 どストライクのママたちが、いま読めばもちろん面白いのだが、子どもが反抗期になった時に読み返せば、「こんな時があったよね」と優しい気持ちにさせてくれるに違いない。完全保存版として大切に取っておくことをお勧めしたい。

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