最近よく聞く「発達障害」――。「聞き分けのない子」「落ち着きのない子」「変わった子」と聞いて「うちの子にあてはまる! ......もしかして発達障害?」と、不安が頭をよぎる親御さんもいるかもしれない。
そこで入園・入学前の今こそ読んでおきたい一冊がある。3月13日発売の本書『もしかして発達障害? 子どものサインに気づく本』(主婦の友社)だ。監修は、実践女子大学教授・塩川宏郷さん。発達障害を抱える子どものサインにいち早く気づき、しっかりサポートし、本人も家族も幸せに生きるための方法を紹介している。
■親が「育てにくい」と感じることが多い子、周囲の人とのトラブルが多い子は、もしかしたら発達障害を抱えているかも。
■発達障害を抱えている子には、入園・入学前の時期から特徴的なサインがある。
■できるだけ早く発達障害のサインに気づき、適切に対応していくことで、子ども自身が生きやすくなり、家庭や学校でもサポートしやすくなる。
~日常でのトラブルが多い子は、もしかしたら発達障害かもしれない。~
「みんなと仲よく遊ぶことができない」「じっとしていられない」「相手の気持ちを考えられずマイペースすぎる」「順番を待つことができない」......。多くの親がこうした育児の悩みを抱えている。ただ、トラブルがあまりにも多かったり激しかったりする場合、もしかしたら発達障害を抱えているかもしれないという。
~発達障害には、それぞれ特有のサインがある。~
ADHD(注意欠陥・多動症)では「ひとつのことに集中できない」「物をよくなくす」などのサイン、ASD(自閉スペクトラム症)では「こだわりが激しい」「かんしゃくやパニックを起こしやすい」「人と目を合わせない」、SLD(限局性学習症)では「文字や数字などの理解が困難」など、それぞれ特有のサインがあるという。
~早く気づけば、それだけ早く対処でき、本人も周囲も楽になる。~
発達障害のサインは、できるだけ入園・入学前の早い時期に気づきたいもの。早ければ早いほど、症状が軽いうちに、本人が困っていること、苦手としていることをサポートできる。
本書は、生活リズムの整え方、食事・トイレ・睡眠・お風呂など生活の各場面でのトラブル解決法、子どもを否定せずに生活をスムーズにする言葉のかけ方などを具体的にアドバイスしている。また、相談できる窓口や制度についてもわかりやすく、詳しく紹介している。
■目次
第1章 これだけは知っておきたい発達障害の基礎知識
第2章 2歳までに気づいてあげたい発達障害のサイン
第3章 3~5歳までに気づいてあげたい発達障害のサイン
第4章 小学校入学前後までに気づいてあげたい発達障害のサイン
第5章 こんなとき、どうする? 子どもの気になる行動への対応方法
第6章 子どもの将来のためにすべきこと
第7章 特性のある子どもとともに暮らしていくために必要なこと
監修者の塩川宏郷さんは、実践女子大学生活科学部教授。1962年福島県西郷村生まれ。87年自治医科大学卒。福島県内のへき地医療に従事後、自治医科大学付属病院小児科、とちぎ子ども医療センター心の診療科、東ティモール大使館、東京少年鑑別所、筑波大学を経て、2018年から現職。発達障害のある子どもたちの支援に力を注いでいる。専門は、発達行動小児科学、小児精神医学。
「じっとしていられない」「マイペースすぎる」「順番を待つことができない」などは、子どものうちはよくあること。「発達障害」かどうかの見極めはなかなかむずかしい。入園・入学前の今、うちの子はちゃんと新しい環境でやっていけるだろうかと、親はただでさえ不安を感じている。「発達障害」かもしれない可能性には目をつむりたい、という方もいるかもしれない。ただ、親ができるだけ早く子どものサインに気づくことが大事、という本書のメッセージのとおり、気になった段階で「発達障害」と向き合うことが、この先の不安を軽くすることにつながるのだろう。
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