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「とと姉ちゃん」脚本家がつくった「うわばきクック」の絵本

 女優の高畑充希さんがヒロインを演じたドラマ「とと姉ちゃん」。その脚本を担当した西田征史さんが、絵本作品「うわばき きょうだい」(ポプラ社)を発表した。絵はアニメーターで絵本作家のあさくらまやさんが手がけている。

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写真は「うわばき きょうだい」(ポプラ社)の表面

 本作は、読売テレビで放送されたアニメ「うわばきクック」のキャラクターが登場する。主人公は、左足用のうわばき"クック"と、双子の兄で右足用のうわばき"カック"で、休みの日の幼稚園で、うわばきや道具たちが動きだすという設定。

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写真は「うわばき きょうだい」(ポプラ社)の裏面

 絵本は表からと裏からで別のストーリーが読める仕掛けになっていて、表から読むと、「おとうとクックを あらわなきゃ!」というタイトルで、休みの日の幼稚園で遊んでいたクックが、全身絵の具だらけになってしまう話。裏から読むと、「カックにいちゃんと カラス」というタイトルで、クックとカックの持ち主の子どもが、お気に入りのキーホルダーをカラスに取られてしまう話になっている。

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西田征史さん

 西田さんが絵本を作ったのは今回が初めて。「うわばき きょうだい」に込めた思いを以下のようにコメントしている。

「小さい頃、見ていた教育番組が、僕の目には『明るく元気な良い子』だけに向けられている気がして、なんだか息苦しく感じたことがありました。だから、そうではない子供も肯定してあげたい。そんな気持ちで『うわばきクック』を生み出しました。臆病で自分に自信が持てないキャラクターを主役に据え、明るく振舞えない子供や引っ込み思案な子供たちに『君にだって出来ることがあるんだよ!一人一人、違っていていい。それぞれが正解!』の、ようなことを伝えたくて。(中略)うわばきクックのとっても小さな大冒険。お楽しみいただけると幸いです」

 西田さんの過去の作品には、映画・ドラマ「怪物くん」「妖怪人間ベム」、「魔王」、アニメ「TIGER&BUNNY」などがある。また構成作家としてNHK教育テレビ番組「シャキーン!」の立ち上げなどもしてきた。


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