海の豊かさを守るには／『クジラのおなかからプラスチック』

　さまざまジャンルの専門家をゲストに迎え、社会課題や未来予測などをテーマにイノベーションのヒントを探る文化放送の番組、「浜松町Innovation Culture Cafe」（通称：浜カフェ、毎週火曜日19:00～21:00生放送）では、20時台にBOOKウォッチ編集部がおすすめする本を紹介している。

　2020年2月11日の放送では「海の豊かさを守るには」をテーマにお送りしました。番組でご紹介した本は、『クジラのおなかからプラスチック』（保坂直紀　著／旬報社）。

保坂直紀　著『クジラのおなかからプラスチック』（旬報社）

　番組内ではアクアリウム設置会社イノカのCEOを務める高倉葉太さんとヤフーメディアプロデューサーの宮内俊樹さんが「海の環境保全」について語りました。

――今抱えている課題について

高倉　主体的に海を守るためにどうするかについて着目しています。具体的に何をすればいいのかがわからないことが多いので、まずは身近に「海」をもっていくことを考えています。

――サンゴが果たす役割について

高倉　いわゆる海洋生物のマンションです。25％の海洋生物がサンゴに棲んでいて、サンゴを中心に世界が回っているのです。

――　サンゴの減少について

高倉　地球温暖化や異常気象などで減少しています。
2040年には8～9割が死滅するとまで言われています。そのため、今はサンゴの経済的価値を伝えていくことに尽力しています。

宮内　ロマンがありますね。近年、生物から学んで技術を取り入れるというのが増えてきていますね。

――これからやってみたいこと

高倉　今、サンゴの産卵の研究をやっています。人工的な環境では産卵の成功例がアメリカの1件しかないので、成功させることです。

　次回、2月18日（火）は「新規事業を成功させるポイントとは」をテーマに、DMM.com会長の亀山敬司さんとプレジデントオンラインの編集長である星野貴彦さんをゲストにお招きしてお送りします。

　詳しい内容が気になる方は、文化放送のエアチェックを！

（BOOKウォッチ編集部）