BOOKウォッチで「確実に全国紙の書評で取り上げられるだろう」と紹介した本が、2019年5月18日の日経新聞読書面に登場した。『みんなで戦争――銃後美談と動員のフォークロア』(青弓社)だ。日経で評しているのは埼玉大学教授の一ノ瀬俊也さん。「今日のわれわれもまた、いつ美談の主人公にさせられて、個人の事情など押しつぶされ、動員の材料に使われるかわかったものではない。そのことを、本書を通じて考えさせられた」と読後感を吐露している。
同書は戦前、さまざまな美談がメディアで報じられ、国民に戦争協力を強いたことを多くの事例をもとに報告している。著者の重信幸彦さんは民俗学・口承文芸学・近代都市生活文化の研究者。本書は13年がかりの労作。非常勤講師を務めていた東大や慶応大の授業での講義録がもとになっている。
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