新型コロナウイルスへの対応における知事のリーダーシップの明暗がくっきりと分かれているが、そもそも知事の役割とは何なのか。「石原慎太郎と歴代知事」とサブタイトルにあるように、本書は石原都知事秘書を務めた著者が当時のさまざまなエピソードを紹介した本である。辣腕(らつわん)・豪腕という強烈なイメージの一方で、秘書課の職員や知事車のドライバーに見せた優しさなど、石原氏の意外な一面が見える。カミナリを落とされながらも著者の筆致には石原氏への「愛」のようなものを感じるのは深読みがすぎるだろうか。
また著者はその後の猪瀬・舛添・小池都知事時代も東京都外郭団体の副社長・理事長として都政に関与している。都知事の椅子の重みについての章にある「この時代のリーダーに必要なものは『発言力』よりも、むしろ虚心坦懐(たんかい)な『聴取力』ではないだろうか」という一文字が印象に残った。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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