2月10日に逝去した野村克也元監督の生前最後の著作。名将がリーダー論の要諦をコンパクトに記した1冊だ。
「指導者の5条件と5タイプ」「部下が雑な気持ちになるのを防ぐ」「仕事は、小さなミスを防ぐことから始まる」...重要な教えばかりだが、特に印象に残ったのは「選手の性格を見極める」という項目。他球団から野村氏率いるヤクルトに移籍した、小早川毅彦と田畑一也の再生法について書かれてる。
ほめて伸びるタイプだと見抜いた小早川には「お前には実力があるんだ。しかも1年目は結果がいいんだ。自信を持て!」と声をかけ、負けん気が強いと見た田畑に対しては「スピードがないならもっとコントロールを磨いて緩急を使え。でも、しょせん4年間で2勝。ファームの四番打者と交換した投手だから無理かなあ」とわざと挑発。やがて2人はヤクルトで見事に開花。見事な洞察力である。
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