学者ながら右大臣まで昇進、だが無実の罪によって九州の地・大宰府に左遷され、同地で客死した菅原道真(845~903)。
平安時代中期、藤原氏が権力を恣(ほしいまま)にし、専横が目立ち始めたこの時代、学問を家業とする菅原氏出身の道真は、幼少期より英邁(えいまい)で名高く、宇多天皇に見いだされ、異例の出世を果たす。
讃岐の国司を経て都に戻った道真は、昇進辞退を何度も願い出るなど、天皇による過大な評価に戸惑い苦悩するが、遣唐使派遣など、重大な国政に関与。藤原氏の〝対応馬〟として、天皇に重用されていく。
だが藤原氏の策謀により、宇多の息子・醍醐天皇に謀反の疑いをかけられ失脚する。
この本では、名家出身でないにもかかわらず、学者・官僚・政治家・漢詩人として、多才がゆえに悲劇の道をたどった平安貴族の実像を描き出す。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
記事一覧 公式サイト当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?