日本は安全で豊かな国だと思われがちだが、国連による世界幸福度ランキングは54位と意外なほど低い。たしかに、若者の貧困が取り沙汰され、自殺率は高く、少子高齢化など社会の先行きは不透明だ。それにしても、なぜそんなに生きづらさを感じてしまうのか?
著者は、その理由を近代以降の理性偏重に求める。要は、現代の日本人は「頭でっかち」だというのだ。では、どうすればよいか。それは身体に着目することである。人生の豊かさはすでに目の前にあるにもかかわらず、我々現代人はそれに気づくことができていない。戦後失われた「日本的な身体」を見直すことで、世界の豊かさを再発見することができるようになるという。
著者の専門である教育学や身体論、そして東西の哲学の知恵を引用しながら、家柄や能力によらず誰もが楽しく生きる方法を語る。元気と勇気が湧く1冊だ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
記事一覧 公式サイト当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?