浅草橋の老舗洋食店「一新亭」の店主・秋山武雄さん(82)は、アマチュア写真家として70年近いキャリアの持ち主でもある。
店の仕込みが始まる前の早朝、自転車で都内あちこちに出かけ撮影するのが日課で、これまで撮りためたネガは数万枚におよぶ。
本書では、街角で遊ぶ子供たち、トロリーバスや都電といった乗りものなど、おもに昭和30年(1955)代から40年代の写真150点あまりを収録。さらに、その一点一点について、秋山さんみずから、思い出を語っている。
秋山さんの写真は、記録性、技術の確かさに加え、温かいまなざしが感じられる。それは、日々厨房(ちゅうぼう)に立ち、フライパンを振るっている庶民の視点、人柄によるものだろう。江戸っ子の気取らない口調で、撮影当時のエピソードを語る記憶力にも驚きだ。年配者には懐かしく、若い人には新鮮な、昭和の東京を堪能できる。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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