昭和18年、陸海軍5200人が極秘撤退し米軍に「パーフェクトゲーム」と言わしめたキスカ撤退作戦。米軍大部隊が上陸、同士討ちなどで多数の死傷者を出し、戦果は「捕虜は犬3頭」。史上最大の実践的上陸演習と皮肉られた。大戦史に残る作戦の指揮を執った木村正福(まさとみ)中将の生涯を描く。将たる器とユーモアを備えた人間味あふれる木村は一兵の命も失わず、敵兵の殺傷も少なくし損害を与えることが兵法の極意と語った人道の将でもあった。撤退作戦では悲観的にならず目的意識を保ち、作戦を遂行しなければならない。木村は部下を信頼し責任は取ると公言した上ですべてを任せ、突入日決定など部下が迷ったときだけ決断をする。
仕事を任せたとき、どちらでもよいことは部下の思うようにやらせ、部下に責任がかかる時には猶予なく自分でとる、人の長たる者心すべき大事なこと―。生涯、この言葉を実践した。リーダーの資質を問う1冊である。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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