ちょっと部下を飲みに誘えばセクハラ扱い。叱ればパワハラ認定、そのうえ働き方改革で残業も禁止され...。ここ数年で社内の人間関係は急速に希薄になった。社内にいてもなんとなく孤独なうえに、家にも居場所がない。定年後のことを考えるとぞっとする。そんな寄る辺ない現代人の孤独を救ってくれるのが本書だ。
五木氏は「そもそも人は本来孤独を恐れるべきものだろうか」と問いかけ、孤独の持っている可能性について思いを巡らせる。「組織に属してはいても、最終的には一人だ、というふうに覚悟しておいたほうがいい」と指摘し、また孤独に過度におびえるなとエールも送る。
組織の中で日々、群れて、こびて、仕切っているうちに、孤独への耐性を失っていないか。定年もそう遠くない今、そろそろ、孤独に対する耐性を付けたほうがよさそうだ。孤独にさいなまれた日に手に取ってほしい1冊。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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