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「『ドラマへの遺言』」 倉本聰、碓井広義著

  • 書名 ドラマへの遺言
  • 監修・編集・著者名倉本聰 著 碓井広義 著
  • 出版社名新潮社
  • 出版年月日2019年2月15日
  • 定価本体820+税
  • 判型・ページ数新書判・270ページ
  • ISBN9784106108020

冒頭、ドラマ『やすらぎの郷』が放送にこぎつけるまでの裏話が明かされる。このドラマはNHKの朝ドラに対抗してテレビ朝日系で毎日放送されたが、石坂浩二に八千草薫、浅岡ルリ子、加賀まりこらを配して、老人ホームの住人たちの過去への執着やくすぶる恋心、死への恐怖などを描いて、朝ドラに飽き足らないシニア層を中心に関心をさらった。久しぶりの大御所の脚本だけに、評価も高かった。この春続編『やすらぎの刻~道』も予定されている。

本書は、そんなホットな話題から始まり、代表作『北の国から』など、数々のドラマの裏話が満載で興味深い内容となっている。聞き手の碓井氏は元テレビマンユニオンのプロデューサーで上智大学新聞学科教授。「話の通じる人が少なくなってくる」という倉本氏から味わい深い話を引き出している。

読後、テレビ・ドラマも捨てたものではないと思わせてくれる。

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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