本書は、著者が『不夜城』でデビューする以前、青年期を描いた自伝的青春小説だ。主人公は大学進学を機に北海道の田舎から上京してきた坂本俊彦(=馳星周)。書評家として知られていたコメディアン・斉藤謙にファンレターを送ったことをきっかけに、彼に誘われるかたちで「日本冒険小説協会公認酒場」と銘打たれたゴールデン街のバー<マーロウ>で働き始める。
本好きが集まるこの店での日々は坂本に充実感をもたらしたが、一方で酒乱の店主・斉藤には我慢ならない想いも抱えていた。そんなある日、親しくしている店の常連「ナベさん」が放火取り締まりの見回り中に何者かに殺されてしまう。坂本は犯人探しに立ち上がるのだが、その過程で坂本が物書きとして踏み出していく一歩、目の前の恋と遠くない将来に迷い悩む青年の姿が瑞々しく描かれていく。青春小説というジャンルを代表する1冊になること間違いなしの傑作だ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
記事一覧 公式サイト当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?