「アニマロジー」白石まるみ著

副題に「人間の取扱説明書」とあるが、人びとの悩みの多くは、突き詰めると＜人間関係＞に帰着するという。付き合わなければならない人が、事前にどんな人物かが分かれば、対策の立てようもあるが、なかなかそうはいかないもの。

本書は、そこに1つの答えを与えてくれる。人間を生まれた年月日と時間で大きく12のキャラクターに分け、そこからさらに60に分類していく。キャラクターはいずれもなじみのある動物があてられていて（ペガサスだけは実在しないが）、それぞれの性格や嗜好（しこう）、年月による運気の流れなどが決まっているという。

ベースにあるのは個性心理学や四柱推命だそうだが、まずは己のキャラクターを知り、気になる相手も知ることで、職場でも学校でも地域でも、いらぬ悩みが減ることは確実だ。本書を常時カバンにしのばせておけば、安心のための1冊となるだろう。