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「やくみつるの秘境漫遊記」やくみつる著

夕刊フジの書評から
2015/9/11
 　野球漫画やテレビのバラエティー番組の常連、角界のご意見番でもある著者の知られざる趣味が、海外旅行だ。それも、珍獣ハンター“イモト”も顔負けの“秘境マニア”だった。締め切り20本の連載、ハードなスケジュールの合間をかいくぐり、海外脱走を敢行、その数100カ国あまりになったという。
　1991年に中南米ボリビアに虫採り新婚旅行に出かけたのを皮切りに、アジアではブータン、ミャンマー、シリアなど、アフリカはリビア、ルワンダなど、中南米はコロンビアなど、さらにシベリア零下53度のオイミヤコンと、紛争があろうが、治安が悪かろうがおかまいなしに、せっせと出かけた酔狂な旅行記だ。
　１カ国を見開き２ページのマンガに凝縮、あまり知られていない世界をリポートしてくれる興味深い労作である。こんな世界があったのかという驚きがあるから一読をおすすめする。

書名：やくみつるの秘境漫遊記
著者：やくみつる
発行：文芸春秋
定価：1200円＋税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代～60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」（http://www.zakzak.co.jp/）で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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