あなたは、自分の声に自信がある? それとも、声が悩みの種になっている? 4月は、歓迎会で歌声を披露した学生や社会人の方も多いだろう。歌う場面以外にも日々のコミュニケーションをはじめ、スピーチやプレゼン、電話応対など、わたしたちの生活には「声」が重要な役割を担う場面があふれている。
できることなら美声がほしいけど、歌手を目指すわけでもないし、ボイストレーニングは敷居が高い...。そう考えている方にオススメしたいのが、本書『声を磨けば、人生が変わる ―自分に自信が持てる!ボイトレ―』(発行 集英社インターナショナル、発売 集英社)。のべ3000人のボイストレーニングをしてきたミニー・Pさんが、歌とスピーチの両方が上達するメソッドを一挙公開している。
著者のミニー・Pさんは、音楽プロデューサー、作詞・作曲編曲家、ボイストレーナー。音楽レーベル、音楽制作プロダクション、音楽スクールの株式会社ウイングスミュージック代表取締役社長。4歳からピアノを始め、国立音楽大学ピアノ科へ進学。在学中から音楽業界で仕事を始める。1997年に日本とブラジルで作詞、作曲、編曲デビュー。これまでに多数のアーティストへの楽曲提供とともに、ボーカルディレクションを担当。また、ボイストレーナーとしてミュージシャン以外にも広く指導を行う。
本書は「理論編」として「1 声を磨けば、生活が一変する」「2 人の心の扉を開くミニー・P式発声法」「3 アンチエイジングボイトレでスピーチもうまくなる」「4 『魅き寄せ声』で異性にモテモテ」、「実践編」として「5 自分でできるミニー・P式ボイトレ」「6 必ずカラオケがうまくなる『歌ウマ』マル秘テク10」が収録されている。
本書は、ミニー・Pさんが独自に開発した誰でも気軽にできて成果を実感できる「ミニー・P式ストレッチボイトレ」の入門編。ストレッチとボイトレを同時に行い、のびのびと声を出しやすくするユニークなメソッドだ。
ミニー・Pさんは、人の心をとらえる魅力的な声を「魅き寄せ声」と呼ぶ。それは「良き人を魅き寄せ、良き運命を引き寄せる声」という。本書は、声を磨く方法を知り、声に自信を持ち、「魅き寄せ声」で人生をより好転させることを目指している。
本書のキーワードである「魅き寄せ声」は、「ついつい耳を傾けたくなる、この人の言うことならと信頼してしまう、いつまでも話を聞いていたい」声。そこには一定の法則があるという。
1 ブレやムラがない。上ずったり聞き返したくなるような聞き取りにくい部分がない。
2 単調でなく、厚みとまろやかさ、深みがある。キンキン声、ガラガラ声などの目立つ声ではない。
3 リズムがある程度一定している。まるで音楽でも聴いているかのような安定感がある。
4 自然体なのに、ほとばしる感性や思いがダイレクトに伝わってくる。大勢の聴衆のひとりであったとしても、あたかもあなたに話しかけているような伝わり方をする。
5 長時間話していても魅力があせず、キープしている。途中でかすれてきたり、トーンダウンすることがない。
そんな「魅き寄せ声」を出すテクニックとして、もっとも大事なのは?
「正しい姿勢が取れれば、首や肩などに余分な力が抜け、必要な筋肉には力を入れやすくなります。胸やおなかを圧迫しないので、発声のための深い呼吸がスムーズにできます。そして、声帯で発生した音が、全身に共鳴しやすくなります」
「本当の正しい姿勢は『背中から腰までが一直線になった姿勢』です。......背中から腰までが一直線になると、上半身の力が抜け、腹筋が使えるようになります」
「理論編」では顔の筋肉や人体の臓器のイラストが、「実践編」では体の使い方を表すイラスト、ミニー・Pさん本人が腹式呼吸をしている写真などが添えられている。また、無料のボイトレアプリをダウンロードでき、「ミニー・P式ストレッチボイトレ」のレッスンを見ることもできる。
声はあまりにも身近な存在で、あえて磨こうと思わないまま日々を過ごしがち。本書は、声に無関心でいることはもったいないことで、声を磨くことで新たな可能性が訪れるのだと教えてくれる。
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