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「ヤンキーに本読ませなきゃだめだよ」から始まった

書評掲載元:朝日新聞7月9日付 著者インタビュー

知性の転覆

 「考える」人、橋本治の真骨頂とでもいうべき本である。橋本治の本は読みにくい。なぜなら彼が徹底的に考えるからである。本書においても論点はあちこち飛躍する。しかし、それは彼の思考の自然な流れであり、必然なのだ。

 反知性主義を読み解いていくなかでたどり着いたのは「不機嫌」「ムカつく」というキーワードだった。

 後半は、ヤンキーから逸脱して、イギリスのEU離脱、トランプ大統領の誕生といったトピックスについて「思考」する。

 著者はあとがきで「知性は人間の根っこのようなもので、どこでどうつながってるかは分からないんだし」と記している。

  • 書名 知性の転覆
  • サブタイトル日本人がバカになってしまう構造
  • 監修・編集・著者名橋本治 著
  • 出版社名朝日新聞出版
  • 出版年月日2017年5月30日
  • 定価本体760円+税
  • 判型・ページ数新書判・228ページ
  • ISBN9784022737151

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