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自民「一強」の強さを探る

書評掲載元:日経新聞(2017年6月10日朝刊)書評

自民党

 森友学園問題、加計学園問題と日々の安倍政権への野党、メディアの追及にもかかわらず、安定した支持率を誇ってきた自民党。さすがに最近は支持率の下落も見られるが、政権交代の兆しは見られない。

 著者は自民党が変化し続けてきたことが、その強さの秘密だという。選挙制度改革などの政治改革、「自民党をぶっつぶす」のキャッチフレーズで党をかきまわした小泉政権、民主党政権下での下野、この3つの時期に自民党は変化し、強くなったことを解明しようとした試みである。

 評者の待鳥聡史氏(京都大学教授)は、55年体制下の時代を描いた「自民党政権」(佐藤誠三郎、松崎哲久著)に続く「読むべき一冊」だと評価する。コンパクトな中公新書として刊行されたのも手ごろだ。

  • 書名 自民党
  • サブタイトル「一強」の実像
  • 監修・編集・著者名中北浩爾 著
  • 出版社名中央公論新社
  • 出版年月日2017年4月20日
  • 定価本体880円(税別)
  • 判型・ページ数新書判・328ページ
  • ISBN9784121024282
 

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