最近のアンケート調査によると、パソコンでネットを見ている人の16.1%は1日に5時間以上もネットを見ています。小さい画面のスマートフォンでも7%の人が5時間以上見ています。もうここまでハマってしまうと、ネット中毒といえるのではないでしょうか。5時間とまではいかないまでも予備軍は大勢いそうです。あなたはだいじょうぶですか。
著者は自覚のあるネット中毒者で、あるとき一念発起して、人生の貴重な時間をネットに奪われるのを何とか阻止しようと、節ネットを誓いました。まず始めたのが、これ。
・目覚まし時計やキッチンタイマーをセットする
・ペアレンツコントロールを利用する
・ルーターやモデムの電源を落とす
・特定の曜日はネットをやらないよう心がける
しかし意思が弱いとたちまち破綻するようで、この方法は、ネット中毒者には不向きだったようです。
そこで編み出したのが、閲覧履歴に登場するサイトを3つに分類して、それぞれに対策を施すというものです。分類は以下。
1.黒ネット……見たことに対する後悔が大きいもの
2.白ネット……ためになったり面白かったりで後悔はないもの
3.無害……仕事や生活で必要なもの(節ネット対象外)
黒ネットは、リンクが多いページがまず挙げられます。ついついリンクをたどって、関連情報を見にいってしまいます。そんなページをスタートページに設定するのはもってのほかです。ブックマークも外してしまいましょう。入口封鎖! 黒ネットの例としては、2ちゃんねる、各種まとめサイト、ゴシップ・芸能ニュース、ヤフー知恵袋などが挙げられます。
白ネットは、ビジネス系サイト、ウィキペディア、転職・求人サイト、健康・美容サイトなど。一見“ため”になってムダではない気がしますが、これはたとえば旅行の予定もないのにハワイのガイドブックを見る感覚に似ています。もしかしたら、役に立つかもと思うことはやめましょう。どうしても読みたいときには、ファイルに保存し、オフラインで見る方法があります。
本書には、これ以外にも多くの節ネットのスキルが紹介されています。人生の貴重な時間を浪費しないためにも試してみる価値があります。
書名:節ネット、はじめました。 「黒ネット」「白ネット」をやっつけて、時間とお金を取り戻す
著者:石徹白未亜(イトシロ・ミア)
発売日:2014/9/19
定価:本体1400円(税別)