肥満は大人だけのものだと思ったら大間違い。子どもにだって肥満はあるのだ。
ファストフードやお菓子、ジュースなど、高カロリーなおやつもそうだが、運動不足のうえに、ごはんや麺の食べ過ぎでどんどん体重が増え、いま「子どもの肥満」は社会的な問題にもなっている。
「ご飯は味がしないからと、菓子パンばかり食べるんです」というお母さんがいれば、
一方では「白いご飯が大好きで、食べる量が半端ないんです。
量を減らすと近所の祖父母の家でこっそり食べさせてもらってますます太って......」というコメントもあり、
なかなか一筋縄ではいかない様子。
ところが最近、そんな肥満児を抱えるお母さんたちの間で、クチコミで広がっている食材がある。巷ではすでにブームになっている「おから」だ。 「おから」は低カロリー、低糖質、豊富な食物繊維と、3拍子揃った優れもの。糖尿病治療の食事制限でも使われることが多いが、これを、子どもの肥満解消に取り入れているお母さんが増えているという。
いったいどんなふうに使っているのだろうか? 「おから」のいいところは、どんな食材とも相性がよく、味の邪魔をしない点。たとえばひき肉の半量をおからに置き換えてハンバーグをつくれば、かなりのボリュームになる割にカロリーは2/3程度にダウン。ふっくらジューシーに仕上がるから、おからを使っているとは子どもも気づかないだろう。お腹もいっぱいになる。
白米が大好きという子どもには、おからとごはんを1:1で混ぜ合わせた「おからごはん」がいい。白米だと100gで約170kcalだが、おからごはんは100gで約100kcalと大幅ダウン。カレーライスやオムライスにもぴったりなので、子どもが好きなメニューにも使いやすい。
もうひとつ、おから商品で大注目なのが「おからパウダー」。
おからを乾燥させてパウダー状にしたものだが、これのスゴい点は小麦粉との置き換えができることだ。
おからパウダーを衣にすれば、から揚げだってカロリーダウンができるから、がっつり食べることができる。お好み焼きやパンケーキにも使えるから、子どももダイエットしている感覚があまりなく、食事制限のストレスで過食に走るということもないだろう。
ちなみにこのおからパウダー、実はいま、生のおからを凌ぐほどの人気になっていて、街のスーパーでも品切れ店が続出しているという。
今の「おからブーム」の火付け役になったのは、『満腹なのにみるみるやせる! おからダイエットレシピ』(アスコム刊)。テレビや雑誌で紹介されたこともあいまって、一気にブームに火が着いた。
モデルで、おから研究家としても活躍する著者の家村マリエさんは、おからで3カ月で12kg体重を落とした実績の持ち主。本を買った人には、「健康的に、きっちりやせるおからダイエット」を、自分だけでなく子どもにもさせているお母さんも多いという。
世代超えて広がる「おからダイエット」。ますますブームになっていく予感だ。
書名:満腹なのにみるみるやせる! おからダイエットレシピ
著者:家村マリエ
発売日:2013年4月30日
定価:1080円(税込)