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安倍晋三と浅田真央の共通点とは?

 政治家としてどん底のキャリアを味わった安倍晋三、ソチ五輪の大舞台で大きなミスをしてしまった浅田真央。「もうダメだ……」と思われた逆境を、2人は見事に跳ね返しました。無理だと思える状況を乗り越えるタフなメンタルは、トップを走り続けている人に備わった特別な力ではありません。失敗を成長の糧にして成功へと導く力、「レジリエンス」が鍛えられていたから成し得られたのです。

レジリエンスとは、もともと生態系の環境変化に対する「復元力」という意味で使われていた言葉です。現代心理学では「精神的な回復力」として使われ、アメリカ心理学会では「逆境やトラブル、強いストレスに直面した時に、適応する精神力と心理的プロセス」と説明されています。

バブル崩壊以降の厳しい低成長時代の中で、日本人は失敗を極端に怖れるようになりました。ミスをしても上司になかなか報告できない。初めてのお客様に営業の電話をすることができない。本来やるべきことを無意識に避けてしまう「回避行動」が癖になってしまい、つい「無理!」と断ってしまっているのです。こうして自分の人生やキャリアが停滞してしまうと慢性的な不満が生まれ、仕事の充実感や人生の幸福感がゆっくりと蝕まれていきます。

レジリエンスを鍛えるには、3つのステージがあります。まずは精神的な落ち込みから抜け出し、下降を底打ちさせる段階です。ネガティブ感情の悪循環から脱出するにはテクニックが必要です。サイクルを断ち切るために気晴らしの方法を持つことが大切です。ネガティブ感情から抜け出せたら、次はその根本原因を解消することです。深層心理に刷り込まれた思い込みを発見して手なずけることで、精神的な落ち込みを底打ちすることができます。

精神的な落ち込みに底打ちができれば、あとは上方向に向けて這い上がるだけ。よく言われる「逆境をバネに飛躍する」とは、このプロセスを指します。落ち込み続ける重力に逆らって上昇するには、パワーに加えて効率的に昇るテクニックが必要です。これが困難に立ち向かう力であり、逆境を乗り越えて再起するための重要な心理的筋肉です。

将来に不安を感じるのは当然です。失敗した後ならなおさら怖れを感じることでしょう。失敗は誰にでも起きること。だからこそ、レジリエンスを鍛えて事前に心の準備をしておくことが重要なのです。

『世界のエリートがIQ・学歴よりも重視! 「レジリエンス」の鍛え方』
著者:久世浩司
発行:実業之日本社
http://www.amazon.co.jp/dp/440845494X/

『世界のエリートがIQ・学歴よりも重視! 「レジリエンス」の鍛え方』
著者:久世浩司発行:実業之日本社

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