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睡眠時間が6時間をきると、がんの発症リスクが上がる!

 仕事が忙しくて睡眠不足が続いたりしても、「まあ、睡眠不足じゃ死なないし、大丈夫大丈夫」と思っている人、かなり多いのではないでしょうか。
 
ところが、その認識は大きな間違いであると警鐘を鳴らすのが、著者の睡眠専門医・白濱龍太郎先生。本書では、私たちが毎日当たり前のようにとっている「睡眠」が、実は日々の体調や命にかかわる病気といかに密接にリンクしているかが、具体例とともに、丁寧に解説されています。
たとえばこんな具合です。

●4時間睡眠が1週間続けば糖尿病の初期状態になる
●睡眠時間が6時間をきると、がん発生の確率が上がる
●「大いびき」が心臓や血管をボロボロにする
●長すぎる昼寝は認知症発症のリスクを上げる
●睡眠不足が5日続けば抑うつ傾向が強まる

「睡眠不足で頭がボーッとすると仕事の効率が落ちる」といったことは経験している人も多いでしょうが、目に見えないところでこんなに恐ろしい病気と関係があったとは、本書を読み進むほどに驚かされます。

健康な生活のための大きなカギを握る「睡眠」。では、どうすればその質を上げることができるのでしょうか。
本書で白濱氏が「今日から実践できる、快眠のための4つの法則」として紹介するのは、どれも簡単なことばかりです。
その1「起きたらまず朝日を浴びよ!」
その2「夕方6時に女性は髪をとかし、男性はネクタイをはずせ!」
その3「蒸しタオルで目を温めよ!」
その4「朝は味噌汁を飲め!」

ポイントは人間の生体リズムを司る自律神経です。自分の意志でこれをコントロールすることはできませんが、ちょっとした工夫で自律神経を“だます”ことはできます、と白濱氏。上記のような特定の行動を行うことで、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズにできるようになり、その結果、昼間は精力的に活動し、夜しっかり眠って心身を休め、翌朝また交感神経を高めてバリバリと働くことができるようになるのです。
自律神経をだます。この手段を知ることが、眠りを制することにつながると言ってもいいでしょう。

ほか、さらに具体的な「快眠のための法則」もたくさん紹介されていますが、いずれも日常生活のなかで気軽に試せることですから、睡眠に不安のある人はぜひ試してみてください。

いま日本は、5人に1人が睡眠に何らかの不安を抱えているといいます。病気を予防し、健康で幸せな人生を送るために睡眠の重要性を改めて見直しましょう。

 

書名:病気を治したければ「睡眠」を変えなさい
著者:白濱龍太郎
発売日:2014年3月1日
定価:1155円(税込)

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