あ、こんな人だったんだ。
青いティッシュペーパーはなぜ嫌いか? 青豆はなぜ生き延びたのか? あの青いあざとは何か?
『ノルウェイの森』刊行時唯一のインタビュアーであり、
『アンダーグラウンド』刊行を特報した筆者が、ハルキの謎にせまる
村上春樹の小説をことさら難しく読む必要はありません。
彼は一貫して、人間の成長、成長することの大切さということを書いているのです。
そこから聞こえてくるものに耳を澄ませながら読むことが、
村上春樹の作品を読む際の最大のポイントだと、私は考えています。(本文より)
【著者略歴】小山鉄郎(こやま・てつろう)
1949年群馬県生まれ。一橋大学卒。73年共同通信社入社。川崎、横浜支局、社会部を経て84年から文化部で文芸欄、生活欄などを担当。この時期より、精力的に作家活動を広げていった村上春樹に繰り返し取材する機会を得る。2008年3月より1年間、全国の新聞社に「風の歌 村上春樹の物語世界」を配信。現在、同社編集委員兼論説委員。著書に『村上春樹を読みつくす』(講談社現代新書)、『文学者追跡』(文藝春秋)ほか
書名:空想読解 なるほど、村上春樹
著者:小山鉄郎
定価:1,400円+税
発行年月:2012年11月
判型:四六判 並製