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「ユーロ危機」は去ってなどいない! 楽観論に騙されず「金融クライシス」の今後を見抜け!!

 欧州共通通貨ユーロの崩壊が懸念されています。発端は2008年の「リーマン・ショック」でした。当初は「100年に一度」とまでいわれた危機でしたが、世界各国の積極的な財政出動と金融緩和により、経済は意外に早く回復へと向かったかに見えました。 しかし、リーマンの亡霊はギリシャの財政破綻に端を発する「ユーロ危機」となって、再び世界経済を襲いかかりました。これにより、ユーロ幻想は崩壊し、世界中を覆い尽くすかに見えたグローバル金融の時代は本格的に終焉を迎えようとしています。

 いったい今回の危機の本質とはなんなのか。

  「リーマン・ショック」から「ユーロ・ショック」まで、世界の政治・経済の流れを徹底検証した本書を読めば、それがより深く理解できるのは間違いありません。 著者の田中直毅氏は小泉政権の政策ブレーンとして知られたエコノミスト。現場主義を貫く田中氏は、米国やEU各国のみならず、中国、韓国、ロシア、イラン、ブラジルなどを訪れ、世界各地の状況を詳細に取材しました。もちろん、財政危機や円高、東日本大震災などをテーマに、我々にとってもっとも気がかりな国、日本についても切れ味鋭い論評を展開しています。 本書で田中氏は、政治、経済にとどまらず、歴史や文化まで取り込んだ視座での分析に取り組んでします。それによれば、現在、連鎖的に世界中に広がろうとしている危機により、20世紀の残滓は消滅し、世界は歴史的な転換点を迎えることになります。

 果たしてどんな世界システムが構築されるのか? そして、どんなイノベーションが変革の鍵を握るのか? さらに、生き残りをかけた日本の選択とは? 単なる現状分析にとどまらず、危機の先を見通した「未来志向」の一冊です。

『金融クライシス 新グローバル経済と日本の選択』 関連情報はこちら

    金融クライシス 
  新グローバル経済と
     日本の選択
田中直毅 著
定価1680円
2012/01/27発売
新潮社

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