2024年1月、元ネイチャー誌の記者・ヘレン・ピルチャーさんによる、生物の時間の図鑑『生命の時間図鑑 グラフで見る動植物の体内時計』(グラフィック社)が発売される。翻訳は、時間生物学を専門とする吉井大志さんが担当した。
本書は、生き物によってさまざまに異なる時間の流れを、豊富な写真とともに、カラフルにわかりやすく図解したもの。大人も子どもも楽しめる、生物学の教養が満載だ。
ネコもゾウもウンチにかかる時間は同じ「12秒」、もっとも寿命の短い生き物はなにか、コアラ(22時間)とキリン(30分)の睡眠時間の差の理由など、ちょっとした雑談に使える楽しい知識が手に入る1冊だ。
登場する事柄
●ハチドリは1分間に250~300回も呼吸する。
●世界最古の植物は13万5000歳のキングスロマティア。
●ヨーロッパアマツバメは10カ月間、空を飛んでいる。
●ゴリラは毎日新しい巣を5分で作る。
●ウミイグアナは、孵化すると0分ですぐに走り出す。 ......など
【目次】
イントロダクション/1 進化の時間/2 生態の時間/3 寿命の時間/4 成長の時間/5 行動の時間/6 体内の時間/参考文献
■ヘレン・ピルチャーさんプロフィール
元ネイチャー誌の記者。生物学、医学、風変わりな科学を専門とし、ロンドンの精神医学研究所で細胞生物学の博士号を取得。サイエンスライターとなった後は定期的に学校やフェスティバルで科学に関する講演を行っている。
■吉井大志さんプロフィール
よしい・たいし/2006年岡山大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了。博士(理学)。ドイツRegensburg大学、Würzburg大学で博士研究員などを経て、2011年岡山大学・助教として着任。その後、2014年に准教授、2022年に教授に就任。専門分野は「時間生物学」「行動遺伝学」、昆虫をもちいて体内時計の神経メカニズムの研究を行っている。
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