2023年11月10日、歴史学者・長谷川修一さんの著書『世界史のリテラシー ユダヤ人は、いつユダヤ人になったのか ~バビロニア捕囚』(NHK出版)が発売された。
本書は、歴史を一つの事件から読み解く「世界史のリテラシー」シリーズの最新刊。今回のテーマは「ユダヤ人の成立と、イスラエル問題の起源」。紀元前に起こった「バビロニア捕囚」をキーワードに「ユダヤ人」の成り立ちを紹介している。
なぜ彼らは迫害されたのか? 彼らはいつから存在し、なぜ世界の各地に散らばっていたのか? 迫害のなかで、どのように自分たちのアイデンティティを守ったのか? 紀元前の中東で半世紀以上にわたって起きた事件をもとに、神と聖書とユダヤ人、その関係の謎に迫る内容だ。
【構成】
第1章 ユダの人々はなせバビロニアに捕囚されたのか?
第2章 二大勢力のはざまでイスラエル王国はいかに翻弄されてきたか
第3章 『ヘブライ語聖書』はいつ、なぜ、書かれたのか?
第4章 なぜユダヤ人が迫害の対象になったのか?
■長谷川修一さんプロフィール
はせがわ・しゅういち/1971年生まれ。立教大学文学部教授。筑波大学大学院博士課程単位取得退学。ハイデルベルク大学(ドイツ)神学部博士課程に学び、テル・アビブ大学(イスラエル)大学院ユダヤ史学科博士課程修了。専門はオリエント史、旧約学、西アジア考古学。主な著書に『聖書考古学』『旧約聖書の謎』『謎解き 聖書物語』、共編著に『歴史学者と読む高校世界史』など。
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