口を開けば「ヤバい」「エグい」「ガチで」ばかりのわが子。語彙力が心配だ。しかし、振り返れば、親である自分の言葉遣いもまずいのかもしれない。
2023年9月29日『わが子に「ヤバい」と言わせない 親の語彙力』(KADOKAWA)が発売された。
本書では、中学受験のエキスパートが選んだ語彙問題をもとにして、出題の背景や意図を分析していく。四字熟語1つでも、意味や由来をしっかり理解しないと解けない問題がある。
時には外国のことわざで本質的な理解を問う学校もあるという。ことわざを単純に暗記しているのではなく、核心を理解しているか、思考力を問うのだ。
例えば、"ネコがいないとネズミが跳ね回る"という外国のことわざ。これは、日本のことわざだとどのような意味になるだろうか。
他にも身近な「ことば」に関するコラムも充実している。入試問題と異なる観点から、身近な言葉を解説していく。
身近な言葉に興味が湧き、深く理解できる。家庭で使う言葉が多様になれば、子どもの語彙力も向上するかも。
■矢野耕平さんプロフィール
やの・こうへい/1973年東京都生まれ。中学受験指導スタジオキャンパス代表、国語専科博耕房代表。法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了。現在は社会人大学院生として同大学大学院同研究科国際日本学インスティテュート日本文学専攻博士後期課程に在籍し、認知言語学、語用論などをベースに学齢児童の言語運用能力の研究に取り組んでいる。
著書に『令和の中学受験 保護者のための参考書』(講談社+α新書/講談社)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書/文藝春秋)など。中学受験や中高一貫校、国語教育などをテーマにした連載記事を担当し、これまでにオンラインメディアの記事を300本以上執筆。
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