進級の季節が近づいてきた。小学3、4年生になる頃から、中学受験を考えはじめるご家庭も多いだろう。
中学受験は、親子で挑む一大イベント。親はかなりの時間を割いてサポートすることになりそうだけど、共働きでも大丈夫?
そんな悩めるワーママ必見の一冊がある。
人材育成コンサルタント・清水久三子さんの新刊『「仕事と受験サポート」両立メソッド100 働くママの成功する中学受験』(世界文化社)だ。本書はどの家庭にも応用できる、仕事をしながら受験をサポートする100の秘訣を公開している。
いまの中学受験で求められるレベルは、親世代と比べて格段に上がっているそうだ。当時の最難関校で出されていた超難問は、いまや標準レベル。大学生や大人でも手を焼く問題なのだとか。
ますます「仕事をしていたら中学受験は無理?」と思えるが......。
じつは著者自身、仕事柄出張が多く、つきっきりで勉強を見ることはできなかったという。代わりに人材育成のノウハウを活用し、子どもが自律的に勉強できるようサポート。結果、子どもは難関女子校に合格した。
■PDCAを親子で回す
まず、「PDCAとは何か」を子どもに説明してみよう。親はあくまで、子どもが自分で回せるようになることを目指してサポートする。
PDCA=「Plan 計画を立てる」「Do 実行する」「Check 振り返る」「Act 得たことを次に生かす」を活用することで、子どもは達成感を味わい、進んで楽しく勉強するようになるという。
ポイント1 PDCAは子どもが自分自身で回すもの
ポイント2 行動は必ずCheck(振り返り)をする
ポイント3 続けて習慣化する
■人間の集中力は15分で途切れる
2、3時間のまとまった時間がとれる場合も、30分単位に分解して予定を入れる。これは「ポモドーロテクニック」と呼ばれる手法で、25分集中し、5分休憩をとることで、生産性が大きく向上するという。
このほか、「自分から勉強する子になる動線作り」「テストは受けっぱなしにしない」「学習計画は週単位でチェック」「親と子のメンタルマネジメント」「できないことは思い切って捨てる」「暗記は3つずつの塊でくり返す」「ふだんから算数的に過ごす」など、起こりうる問題を1つずつ解決していく。
「共働きでも大丈夫!」――。4月を迎える前に、本書を読んで受験にまつわる不安を吹き飛ばしておきたい。
■目次
第1章 働くママが中学受験を決めるまで
第2章 受験勉強をはじめる前に【準備編】
第3章 さあ、はじめよう!【実践! 受験のPDCA】
第4章 やる気を引き出し親子関係をよくする習慣
第5章 受験情報100%活用術
第6章 覚えたことを忘れない! 科目別勉強法
第7章 直前期・当日の過ごし方
第8章 中学受験を終えて
■清水久三子さんプロフィール
お茶の水女子大学卒業。大手アパレル企業を経て、1998年IBM(現・プライスウォーターハウスコンサルタント)入社。2013年独立。株式会社AND CREATE代表取締役社長として企業研修や経営・人材育成コンサルティング事業に携わる。著書に『プロの資料作成力』『一流の学び方』(ともに東洋経済新報社)、『1時間の仕事を15分で終わらせる』(かんき出版)など。
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