2023年4月28日、漫画家・サメマチオさんの新著『追読 人間臨終図巻 芸術家編』（徳間書店）が発売された。
本作は、著名人923名の死に際を切り取った、山田風太郎さんの名著『人間臨終図巻』をコミカライズしたもの。第三弾である今回は、古今東西の芸術家の「死」を網羅している。最新刊の発売にあたって、サメマチオさんは「天才ばかりを集めたことで際立つ、その死の濃密さ。ぜひ「メメント・モリ」を共感して頂きたいです」とコメントを寄せている。
セザンヌ「私は絵を描きながら死にたいんだ」。
ドストエフスキー「ずっと考えていたんだが、きょう僕は死ぬよ」。
山下清「人間、死んだら何もできなくなるもんな、やっぱり」。
カフカ「僕の遺稿の全部、中身を読まずに焼却してくれたまえ」。
高村光太郎「僕は智恵子とふたりでいつも話しあっている」。
ルノワール「くそっ、なんてこの世は美しいんだ！」。
岸田劉生「マチスのバカヤロー！」。
などなど、芸術家ならではの深みを持ったいまわのきわの言葉が勢ぞろい。人生のはかなさを改めて確認できる1冊だ。
■山田風太郎さんプロフィール
やまだ・ふうたろう／1922年生まれ、2001年没。推理小説、忍法帖、明治ものなどで名を馳せた、戦後日本を代表する娯楽小説の大家。『誰にも出来る殺人』『甲賀忍法帖』『警視庁草紙』など、著書多数。2000年、第4回日本ミステリー文学大賞を受賞。
■サメマチオさんプロフィール
漫画家。『マチキネマ』で第1回ネクスト大賞受賞。著書に、『きみの家族』『春はあけぼの 月もなう 空もなお』『ホテルサラマンダー』『魔法少女サン&ムーン～推定62歳～』『追読人間臨終図巻Ⅰ』『追読人間臨終図巻Ⅱ 文豪編』などがある。
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