この子は弟です。
30歳独身、ただいま絶賛婚活中。
なのに、イケメン義弟が私の恋を邪魔してくる！
LINEマンガで人気のコミックこの子は弟です。』（作：まるやままな）は、30歳OLで絶賛婚活中の主人公が、18歳の誕生日を迎えたばかりの高校生の義弟から求婚されてしまう姉弟ラブコメだ。
「春田主任って、仕事に生きてますって感じだよね」
「焼肉とか一人で行ってそう」
「鉄の女だから平気なんでしょｗ」
言われたい放題のOL・春田花は、就職してからずっと、仕事三昧の人生を送り、部下や女からは「鉄の女」と揶揄されてきた。
結婚もせず、彼氏もいないまま、いつの間にか30歳。最近、「30代女性、アパートで誰にも気づかれず孤独死」というニュースを見たりして、恐怖と焦りが湧いてくるようになった。人生のラストが孤独死になるのは嫌だ......。
残酷な未来を避けるため、花はただいま婚活中。慣れない服と化粧で、ひきつった笑顔を浮かべながらパートナーを探しに勤しんでいた。今回の相手とは、これで3回目のデート。目標は告白。今日こそ彼氏をゲットするぞ――と息巻く花。ところが、そこに邪魔が入る。突然、花と婚活相手の前に、若いイケメンが現れてこう言ってきたのだ。
「ハナ、今日帰りが遅くなるって言ってたけど、仕事じゃなかったんだ。
オレがいるのに、内緒で他の男に会うなんてヒドいね」
その後、婚活はもちろん失敗に終わった。落ち込む花は、先ほどのイケメンに「信じられない!!」と怒鳴る。彼の名は春田紺。花と二人で暮らす義理の弟だ。この高校生の義弟は、なぜか花の婚活を執拗に邪魔してくるのである。
紺は、なぜ花の婚活が気に入らないのか。パートナー候補からの電話に勝手に出たり、自分と花の親密そうなツーショットを送りつけたり......。花が友人に相談すると、半分冗談で、意外な答えが返ってきた。「あんたが結婚したら捨てられるって思ってるからじゃない？」。
紺は、花が大学3年の頃に両親が結婚してできた弟だった。しかし、その後すぐ、両親は新婚旅行中に事故にあって帰らぬ人に。突然の訃報で、家族は二人きりになってしまった。それ以来、花は「この子は私が守らなくちゃいけない」と弟の面倒を見続けてきたのである。
二人には血のつながりが無い。もしかしてそのせいで、弟は不安になっているのかも。そんなつもりは微塵もない花は、ベッドで寝ている紺に向かって「あんたは私の子供みたいなもんなんだから」「一人立ちするまで絶対面倒みるつもりだからね」と声をかけた。すると、紺はいきなり立ち上がり、花にキスをしてきた――！
「子供って何？ しかも、花が結婚したら捨てられると思い込んで邪魔ばっかりしてると思ってたわけ？」
「花が好きだからに決まってんじゃん」
「結婚しよ」
紺から浴びせられた言葉の数々に、花の頭はパンク寸前。30歳のOLなのに、大事に育ててきた義理の弟から強引にキスされて、プロポーズまでされてしまった。紺をそういう目で見たことはない。もちろん断った花だが、紺は、花が結婚相手を見つける前に「花を落とす」と宣戦布告してきて――。
はたして、婚活の行方は――!? 家族だと思っていた高校生の義弟からのアプローチに、心が揺れてしまうダメな姉。禁断の姉弟ラブコメが始まる！
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