2023年2月10日発売の「プレジデント」(2023年3月3日号)は、「ひとりが楽しい人生戦略」と題した特集を組んでいる。人間関係、夫妻・親子、仕事などをリセットし、「限りある時間」を自分らしく生きる方法を提案している。
「家族とは仲が良いもの」という常識が、心の負担になることもある。視点を変えて、家族と深くつながらない生き方をすると、心が軽くなる新しい関係性が見えてくるという。
島根県の石見銀山に住む松場大吉さんと登美さん夫妻は、良好な関係のまま別居生活を送っている。結婚して約50年になるが、別居を始めて約20年になる。きっかけは登美さんが、古民家を再生した宿を始めたことだった。
2人は別居生活のメリットとして、自立心が生まれる、自由な時間が持てる、お互いが成長することを挙げている。成功するためには、共通の目標を持つことが必要なようだ。
子供との関係について、おとなの親子関係相談所代表の川島崇照さんは、「距離を縮めるのは、子供が助けを求めたときだけでいい」とアドバイスしている。
ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんが、「ひとりで生きる老後安心マネープラン」を解説している。生涯独身・未婚のケースでは、住宅ローンが定年後の家計を圧迫すると注意を促している。
離婚した単身女性の場合、年金がいくら受け取れるのかを確認する必要がある。「離別後のおひとりさまの女性はおよそ2人に1人が貧困に転落する現実がある」と警告する。できるだけ長く働き、できるだけ遅く年金を受け取る。貯蓄が減り始めるのをとにかく遅くすることだ。
近年、地方に移住するシニアが増えている。夫婦どちらかの単身移住も珍しくない。だが離れて暮らすうちに関係性が希薄になり離婚するケースも少なくないという。関係性を維持する努力が重要だと指摘している。
田舎暮らしライター・山本一典さんが勧める「シニアが住みたい地方都市4選」は、大分県豊後高田市、島根県雲南市、山梨県北杜市、千葉県いすみ市だ。季節を変えて通って暮らしをイメージするといいそうだ。
著名人が「極上の孤独時間」を公開している。ラジオ番組「テレフォン人生相談」に50年以上出演している作家・社会心理学者の加藤諦三さんは、孤独を楽しめるようになるための行動をいくつか提案している。
・晴れた日にウォーキングして草むらで大の字で寝そべる ・目的地を決めずまったく知らない土地へドライブする ・図書館を「縁起がいい場」と思い、「友」となる本を探す
いつもならやらないことをあえてやってみると、今まで気づかなかった自分の本当の興味や関心がわかるという。それを突き詰めればおのずと自己実現へとつながり、孤独が決して特別なものではなくなるはずだ、と説いている。
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