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「すごい!」で子どもの自己肯定感が下がる? やってはいけない「親の聴き方」8つ

アクティブリスニングでかなえる最高の子育て

   「あのね、今日ね、学校でね...」

   子どもの話に「へー、そうなんだー」「すごいね!」と口では返事をしながらも、目はついついスマホに...なんてことはないだろうか。

   最近叱ってばかりで子どもの話を聴けていないかも...。そんな方は、スマホを置いて、じっくり傾聴してみよう。

   累計15万部を突破した『自分でできる子が育つ ほめ方 しかり方』の著者・島村華子さんの最新刊、『アクティブリスニングでかなえる最高の子育て』(主婦の友社)では、親の「聴く力」を伸ばす方法を紹介している。

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   米国の小学生1521人のアンケートでは、過半数が、「話したいときに自分の親はあまり聞いていない」と感じているそうだ。「親の気をそらしているものはなにか」という質問のトップが「携帯電話」。2位以下は「きょうだい」「仕事」「テレビ」と続いている。日本も例外ではないだろう。

   親が子どもに注意を向けてしっかり話を聴くと、子どもの自己肯定感が高まることが研究によってわかっている。一方、「わかってもらえない」と感じると、人は疎外感を感じやすく、相手を説き伏せたいという思いから反発しやすくなるという。

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   親が意見を述べるのは後回し。反論があっても、まずは子どもの話を受け入れることが大切だ。子どもの話を奪わずに、聴くことに集中しよう。

   以下はやりがちなNGリスナーパターンだ。心当たりがある人も多いのでは?

【おざなりリスナー】子どもの話を「へー、そうなんだー」と聞く
【決めつけリスナー】自分の決めつけをフィルターにして、聴きたいことだけを聴く
【勝手にアドバイザー】求められてもいないのにアドバイスをする
【教えたがりリスナー】ただ話を聴くだけでは飽き足らず、すべての出来事を講義にしてしまう
【お説教リスナー】話し手の考え方、能力、性格を批判して、すぐに説教に持ち込む
【おおげさリスナー】「すごいね!」「えらい!」を連発する
【却下系リスナー】相手のメッセージをとにかく否定しがち
【乗っ取りリスナー】 相手の話をさえぎって、自分の話にすり替える
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   最初にできる簡単な話の聴き方は、「子どもにヘソを向けること」だという。手を止めて、視線を合わせることで、自然と話を聴く態勢になるのだ。

   「わかってはいるけど、なかなか子どもの話を聴けていないなあ」という方は、この機会にちょっとだけ聴き方を変えてみてはいかがだろうか。わが子の意外な一面を知ることができるかも?

■島村華子さんプロフィール
しまむら・はなこ/モンテッソーリ教育とレッジョ・エミリア教育研究者。上智大学卒業後、カナダのバンクーバーに渡り国際モンテッソーリ協会(AMI)の教員資格免許を取得。カナダのモンテッソーリ幼稚園での教員生活を経て、英国オックスフォード大学にて児童発達学修士号、教育学博士号を取得。現在はカナダの大学にて幼児教育の教員養成にかかわる。専門分野は動機理論、実行機能、社会性と情動の学習、幼児教育の質評価、モンテッソーリ教育、レッジョ・エミリア教育法。著書に『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』、『モンテッソーリ教育の研究者に学ぶ 子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ』がある。


※画像提供:主婦の友社


 
  • 書名 アクティブリスニングでかなえる最高の子育て
  • 監修・編集・著者名島村華子 著
  • 出版社名主婦の友社
  • 出版年月日2023年2月 2日
  • 定価1540円(税込)
  • 判型・ページ数四六判、176ページ
  • ISBN9784074500741

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