今年1年を振り返ると、友人付き合いや夫婦関係の悩みが尽きなかった......という人もいるかもしれない。新年にモヤモヤを持ち越さないためにも、心の整理をしておきたい。
そこで今回は、こじれた人間関係を修復するヒントを教えてくれる書籍を5冊、ピックアップして紹介したい。
『思い出すと心がざわつく こわれた関係のなおし方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
イルセ・サン 著/浦谷計子 訳
ベストセラー『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』の著者、イルセ・サンさんの1冊。仲がよかった親友と疎遠に......離れて暮らす親のことを思い出すと心がざわざわする......そんなふうに、「こわれた関係との向き合い方」について、心理療法の観点で14のエクササイズを紹介している。
巻末には疎遠になってしまった人に対してアプローチしようという、あなたの意欲の度合いを測るための自己診断テストもついている。現時点で「修復したい気持ちがどのくらいあるか」を冷静に見つめ直したうえで、具体的にどんな考え方をすればいいかが分かる。
『こじれた仲の処方箋』(東洋館出版社)
ハリエット・レーナー 著/吉井智津 訳
人付き合いに問題が発生したとき、「謝罪」がキーポイントになることも。「謝ったのに許してもらえない」のは、誠意が伝わっていないからかも。この本は、「謝罪と許し」という視点から、人間関係の悩みについて解決の糸口を考えることができる。
「長く気まずい関係にある妹にメールで謝罪を切り出してもいい?」「『ごめんなさい』を連発する友達にイラっとしてしまう」など、実践的なケーススタディも豊富。
『離婚回避・夫婦関係修復につなげる話し方の技術』(ききょう出版)
木下貴子 著
もし夫婦関係がこじれてしまい、離婚の一歩手前までいってしまったら......そんな一大事に、冷静かつ的確なアドバイスが欲しいときはこの1冊だ。
著者の木下貴子さんは、弁護士として、離婚調停や相続問題など多数の家庭トラブルに対処してきた。いざ離婚調停になってしまったとき、話さなければいけない相手は夫・妻ではなくて「調停委員」。どのように話せば調停委員が納得してくれるのか、本書を読めばそのコツがわかる。
『心理学でわかる 女子の人間関係・感情辞典』(朝日新聞出版)
石原加受子 監修
男女関係とは異なり、女子どうしの関わりだからこそ面倒なこともある。友だち付き合いになんとなく疲れてしまったら、このユニークな辞典を開いてみるのはどうだろう。
あ行の「愛嬌」「愛想笑い」から始まり、わ行の「ワーキングマザー」に至るまで、女性同士の人間関係や気持ちにまつわる235ものワードが紹介されている。あなたのモヤモヤをズバリ言い表す言葉も見つかるかも。
『2000年前からローマの哲人は知っていた 人と仲良くする方法』(文響社)
キケロ 著/フィリップ・フリーマン 編/竹村奈央 訳
最後は、ちょっと視点を変えて哲学書から「人と仲良くする方法」を考えてみたい人に。2000年近く読み継がれてきた本書。古代の哲学者・キケロが、いつの時代でも人類不変の「人間関係の悩み」を消し去るためのヒントをくれる。本当の友情とは、時と共に変化する友情との向き合い方とは......普段、改まって考えないものにじっくり向き合うことで、新しい発見があるかもしれない。
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