本を知る。本で知る。

「その気になれないって言ってんだよ」 夫に拒絶された妻...夫婦がレスになった本当の理由とは?<熱が冷めた私たちは 1>

熱が冷めた私たちは 1

 結婚後、2年経っても子どもができない私たち。
 当たり前だ、夫とは1年以上レスなんだから――。

 KADOKAWAから発売された『熱が冷めた私たちは 1』(原作:菊池策、漫画:magari)は、セックスレスに悩む妻と、妻に目もくれず元カノの元に通う夫の、「すれ違いラブストーリー」だ。

book_20221206102032.jpg
『熱が冷めた私たちは 1』(原作:菊池策、漫画:magari)

ずっとレスな二人。きっかけは夫の帰省だった

 森口夏美、29歳。夫の時成と結婚して丸2年経つが、まだ子どもはいない。

 なかなか妊娠しないことを心配したお節介な義母が、「まだ妊娠できないなんて どこかおかしいと思うのよ」と無遠慮な言葉を投げつけ、不妊治療のパンフレットを渡してくる。

 「今度診てもらったらどうかしら?」と迫ってくる義母の話を聞き流しながら、「そんなこと言われたって 妊娠できるわけないじゃない」と、夏美は冷めた気持ちでいた。だって...もう丸1年、私たちはセックスレスなんだから――。

book_20221206102129.jpg

 夏美が拒んでいるのではない。昔みたいに愛されたい、少しでいいから優しく触れてほしいと、ベッドで寝ている夫にそっと近づいたこともある。しかし、返ってきたのはあまりにも冷たい仕打ちだった。

「そういうのはやめてくれ」
「え...」
「その気になれないって言ってんだよ」
「教えて 私の何がダメなの? できる限り直すようにするから」
「そういうんじゃない 今は『その気になれない』 ただそれだけだ」

 今はって......じゃあいつになったらその気になってくれるの? いつになったら昔みたいに戻れるの? 夏美は今夜も惨めな気持ちで枕を(涙で)濡らしたのだった。

 最初からこうだったわけではない。結婚1年目は普通の夫婦だった。夫婦のスキンシップもたくさんあったし、最低でも週2回、時成の方から夏美を求めていた。

 それが変わったのは、去年の6月。ある日、時成の親友・広司が事故で亡くなったとの知らせが入った。インフルエンザで寝込んでいた夏美を残し、時成は通夜と告別式に出席するため帰省することになった。

 「明日の夜には帰るから」と言って出発した時成。ところが、次の日の夜になっても帰ってこなかった。そして、その次の日の夜に帰ってきた時には、冷めた夫になっていたのだ。

レスの原因はもしかして...浮気?

 やがて、時成が噓を吐いていたことがわかってきた。

 義母によると、夏美を心配した時成は、告別式が終わったらとんで帰っていったという。告別式の日、時成は「広司の家族が憔悴しきってて 葬式の後始末や手続きやら手伝って帰るから もう1日実家に泊まる」と夏美に電話してきたのだが......。

 実際のところ、時成はもう1泊していた。実家ではないなら、どこに? さらにもう1つ、義母によると、葬式の手配は広司の妹・友里恵が全部1人でしていたという。

 嫌な予感がして、夏美は時成のSNSをこっそり見た。するとそこには、時成と友里恵の親密なやりとりが残されていた。しかも、時成は友里恵のつぶやきに毎日のように返信しているではないか。

book_20221206102409.jpg

 誰に見られても困らない内容ではある。それでも、夏美とはほぼ会話してくれないのに、友里恵のことは毎日労っていたのだ。

 時成は嘘を吐いてどこかに泊まり、そのあとから急に夏美に触れなくなり、SNSでは友里恵と毎日絡んでいる。全部合わせて考えればわかる。たぶん、時成は友里恵と浮気している。目を逸らそうとしていたが、いい加減認めなければならないのだろう。

book_20221206102445.jpg

 離婚を視野に、夏美は浮気の証拠を集めはじめる。それにしても、時成はなぜ浮気を隠そうともせず露骨に冷たい態度をとるのか? 浮気の裏に一体どんな真実が隠されているのか――? 夫婦のすれ違いを描く、大人の恋の物語。


※画像提供:KADOKAWA

  • 書名 熱が冷めた私たちは 1
  • 監修・編集・著者名菊池 策 原作、magari 漫画
  • 出版社名KADOKAWA
  • 出版年月日2022年10月27日
  • 備考電子書籍

オンライン書店

アニメ・コミックの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?