炎上、スキャンダル、電撃復活。たびたび世間を騒がせるアーティスト・GACKTさんの最新刊『GACKTのドス黒いメンタリズム』(発行:NORTH VILLAGE、発売:サンクチュアリ出版)が発売された。
GACKTさんが読者を見下ろすような表紙。帯には、こんな言葉が並んでいる。
支配/掌握/操作/暴虐/抹消/打算/誘惑/読心/服従/懐柔/脅迫/洗脳
GACKTの黒すぎる手口
他人を操れ。結果が欲しければ心の中に魔王(GACKT)を宿らせろ。
「【常識】をぶっ壊せ」「【人間関係】を操れ」「【他者】を思い通りに」といった、挑発的なタイトルの章が並んだ本書。人気テレビ番組「芸能人格付けチェック!」(テレビ朝日系)で、なぜ正解し続けられるのか? 芸能界やビジネスで成功したのはなぜか? といったGACKTさんの謎を、読心術や会話術など"メンタリズム"の面から解剖する一冊だ。
本書の制作の裏でも、刺激の強いエピソードがいくつも生まれていたという。編集者が打ち合わせを依頼したところ、GACKTさんの返答は「いいよ。ただ、ボクはマルタにいる。来れるか?」。コロナ禍の真っ只中で海外への渡航が困難な時期だったが、渋る編集者にGACKTさんは「行けるよ、ボクも来れたんだから」と一言。マルタでの制作が決まった。
ロックダウンでほとんどのレストランが閉まっている中、編集者を自宅に呼んで手料理を振る舞ったGACKTさん。しかし、美味しくてあっという間に食べてしまった編集者に、こんな苦言を。
「ボクが何時間もかけて作った料理を、一瞬で平らげる友人を目にして、殺意が湧いた」
その後「料理をする側の気持ちを知ったほうがいい」と、編集者と一緒に料理をして、料理の大変さとゆっくり食べることの大切さを教えたという。
他にも、カジノ対決や殴り合いなど、書籍編集のためとは思えないような破天荒なイベントを重ねながら、本書は制作されたそう。それら全てが本の内容に活かされているというが、いったいそこにどのような"メンタリズム"が隠されているのだろうか。
タイトルに「ドス黒い」という言葉が使われているが、本文中でGACKTさんは「ボクは黒に近いグレーだ」とつづっている。また、本書の見本を手にして、こんなことを言って笑いを誘ったという。
「ねえ見てよ、ヒドくないこの本? このタイトルと帯。黒すぎる手口って、どれだけボクを悪者にしたいんだよ」
その生き方は、黒か、グレーか。本書を開いて、自分で確かめるしかないようだ。
【目次】
■第1章 【常識】をぶっ壊せ
■第2章 【人間関係】を操れ
■第3章 【会話】で優位に立て
■第4章 【他者】を思い通りに
■第5章 【ビジネス】で結果を生め
■第6章 【人生】を思い通りに
■GACKTさんプロフィール
がくと/シンガーソングライター、俳優。バンド活動を経て、99年にソロ活動を開始。これまでに、CDシングル48枚とアルバム19枚をリリース。音楽以外にも、俳優としてハリウッド映画、日本映画、TVドラマで活躍。声優では、映画、アニメ、ゲームにも多数出演。
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