年相応のファッションが知りたいけど、何を着るのが正解なんだろう......。
そんな疑問を抱いたとき手に取りたいのが、2022年11月7日発売の『アンダー153cm、60歳。カッコよく着こなす大人コーデ』(朝日新聞出版)だ。
58歳で看護師からファッション業界へ転身した、エネルギッシュなインスタグラマー・石橋洋子さんによる、大人カジュアルのコーディネートを紹介した1冊。
153センチと小柄ながらも、カジュアルな服を格好良く着こなすテクニックを、豊富なコーディネート例とともに学べる。
今回は、本書から4つの着こなし例を紹介する。日々の洋服を選ぶときの参考にしていただきたい。
現在、ファッションブランド 「Lazo_N33°」(「ラソ エヌ サーティースリー ディグリーズ」)のディレクターを務める石橋さん。2021年まで看護師として働いていた彼女が、自身のインスタグラムでコーディネートを発信するようになったのは、6年前。53歳のときだった。
「バブル以前の目まぐるしく変わるファッションの流行を、私は全部受け入れ、めいっぱいおしゃれを楽しんできました。その経験があったからこそ、今はシンプルで質のいい服を長く着たいと思うように」
シンプルな服を、どう着崩すか。そのおもしろさこそが、背が低くても年齢を重ねていても自分らしくファッションを楽しむ秘訣だという。
たとえば、シャツは「きちんとしていたらおもしろくない」と、石橋さんは言う。裾を片方だけパンツにインしたり、下のボタンを開けたりすることで脚長効果が出るのだそう。
ごくシンプルなシャツの下にタンクトップを合わせ、ボタンは3、4個だけ留める。袖のボタンも外して動きを出すのが、石橋さん流だ。
物が入らないのでは......と、ためらってしまいそうな小さなバッグは、アクセサリーと割り切って斜めがけにするのはどうだろう。バッグに目線がいくように長いネックレスなどはあえて外して。
さらに、これからの季節には欠かせないアウター。長いコートやボリュームのあるダウンには、細身のパンツを合わせるのがおすすめだそう。
「長いコートの下から太いパンツがのぞくのは、背が高い人ならかっこよくても、小さい人はもっと小さく見えるから要注意」
着用後はていねいにブラッシングすることで、目に見えない汚れを落とし毛並みも整えることができる。お気に入りのコートを次のシーズンまで大切に着るために、意識したい部分だ。
一方で、「寒さよりかっこいいほうを選ぶ」というのもまた、石橋さんの流儀。冬にあえて足首を出すことで、抜け感をつくる。ムートンのような暖かい靴だけでなく、バレーシューズのようなペタンコ靴でパンツの裾とバランスをとる。
「寒いけれど気にせずに、靴下も履かずに足首を見せる。これこそ冬のおしゃれ上級者じゃないかしら」
石橋さんの言葉は、「アラカンだから」「背が低いから」と着るアイテムやしたいコーディネートを制限しなくていいという、前向きな気持ちにさせてくれる。
このアイテムはもう難しいかも......。そんなふうに思っているとき、アクティブに大人カジュアルを着こなす石橋さんの考え方は、とても参考になりそうだ。
■石橋洋子さんプロフィール
いしばし・ようこ/ファッションブランド「Lazo_N33°」ディレクター。 Mrs of the year 2021日本大会ファイナリスト、元看護師。自身のコーディネートを発信しているインスタグラム(@yoko_bashi)のフォロワーは、5万人以上。身長153センチと小柄ながらカジュアル服を格好良く着こなし、雑誌に掲載多数の他、YouTube「アラカンyokoのファッションコーデ」でも発信している。
(文・犬飼あゆむ/ライター)
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